れぽてんの雑感

夏川椎菜さんと上田麗奈さんと小原好美さんのオタクで美也・エミリーPです

サマポケ備忘録⑧ ~ALKA・Pocket~

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 みなさんこんにちは、れぽてんです。iOS版「Summer Pockets(サマーポケッツ、以下サマポケ)」の感想、第8回目です。1~7回目はこちら。

 

サマポケ備忘録① ~紬ルート~ - れぽてんの雑感 (hatenablog.jp)

サマポケ備忘録② ~鴎ルート~ - れぽてんの雑感 (hatenablog.jp)

サマポケ備忘録③ ~静久ルート~ - れぽてんの雑感 (hatenablog.jp)

サマポケ備忘録④ ~のみきルート~ - れぽてんの雑感 (hatenablog.jp)

サマポケ備忘録⑤ ~蒼ルート~ - れぽてんの雑感 (hatenablog.jp)

サマポケ備忘録⑥ ~しろはルート~ - れぽてんの雑感 (hatenablog.jp)

サマポケ備忘録⑦ ~識ルート~ - れぽてんの雑感 (hatenablog.jp)

 

今回はサマポケでは最終ルートとなるALKAとPocketについてです。死ぬほど泣いてしまいプレイ中、目は痛いわ頭は重いわ体はしびれるわで大変でした。いやもうほんと、とにかく涙が止まらなかった。最後の方はずっと泣いてましたね。Keyの作品で好きなのがこういうところで、紬・鴎・静久・のみき・蒼・しろは・識ルートのクリアのためにかけた時間があってこそ、グランドエンディングルートが輝く。これまでのルートで語られていたこと、散りばめられていた伏線がすべてつながっていく感覚こそ、Key作品の真骨頂と思っています。サマポケでもそれがいかんなく発揮されていました。

 

 これまで個別ルートを進めていて、さてALKAはどこから始まるのかと思ったら、羽依里が島に来るところからのスタートでしたね。これまでの共通ルート、そしてしろはルートを下地にしつつ、その中でもかなりの部分が違った展開になっていました。うみちゃんがどうにも幼かったり、どこへ行くにも付いてきたり、羽依里とうみちゃんがラジオ体操に行ったり。そして楽しい夏休みをうみちゃんに過ごさせるため、お母さん役をヒロインの誰かにお願いする過程で、しろはと仲を深めていきます。「この夏は逃げたくない」と言ったうみちゃんの決意が今なら分かります。

 

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お母さん選択でこれはおかしいだろ

 

うみちゃんのやりたいことを叶えるため「魔法の絵日記」に書かれたことを実行していく2人。ケツァルコアトルのまね、折り紙での紙飛行機競争、鴎に協力してもらっての絵本作り、虫捕り、かくれんぼ、スライダーに流れるプール、紬を講師にしての歌の時間・・・(一つひとつのエピソードで小学生の時を思い出して切なくなりました)。そしてこれまでのヒロインルートでもそうだったように、8月15日に決定的な事実が明かされます。未来から来たうみは、会ったことのないお母さん(しろは)との日々を過ごすため、同じ夏を繰り返していた(ここリトバス)。そしてどうやらその時の記憶は羽依里にもおぼろげに残るようです(のみきルートで、近い人間の記憶への干渉とか話がありましたね)。周回を進めるたびにうみちゃんが幼くなっていたのも伏線だったとは思いませんでした。あとここで流れている「Twinkle of Alcor」という曲がとても好きです。

それにしてもしろはルートよりしろはルートしてる・・・これだ・・・私が求めていたイチャイチャはこれだ・・・。

 

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ここのテキストがなぜだかとても響きました

 

 「未来を予知する力」をめぐるお互いの気持ちや「夏鳥の儀」を乗り越え、さらに仲を深めていく羽依里としろは。それと同時にだんだんと幼くなっていくうみちゃん。そしてうみちゃんの存在自体を忘れていく周りの親友たち(ここCLANNADの風子ルート)。「この夏が最後かもしれない」というのはつまり、そういうことだったんですよね。後に出てきますが、力には代償が伴う・・・。それにしたって写真という記録媒体にも残らないとは恐ろしい。

 

 ついに羽依里としろはでさえうみちゃんを忘れ、それでもただ「何か大切な存在だった」という想いを頼りに、2人で花火を見に向かいます。いやもうここからの展開よ・・・。本当に涙が止まらなくてどうしようもなかったです。

 

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この先訪れる夏も、秋も冬も春も、ずっとうみと一緒にいたいと願う2人。それが叶わないと知っていて、この夏休みがかけがえのないものだったと伝えるうみ。そしてこのうみが感じているかけがえのなさを、我々プレイヤーも持っています。それはこれまでのプレイの記憶だけでなく、自分が子どもの頃に過ごした友達との夏休みとか、家族との旅行とか、そういうものです。だからこそきっと、この場面で泣けるのだと思います。

 

 そしてここから先紡がれるのは、自分に一生の思い出をくれた人を救う旅に出た蝶の話。途中で区切るというのは考えられず、そのままPocketに突入しました。サマポケプレイ開始当初、まさかここまでチャーハンが重要な役割を担うことになるなんて思わなかったよ私は。夜にプレイすることが多かったので、何回か飯テロを食らいました。今度冷や飯でチャーハンを作ってみたいと思います。

 

 さまざまな蝶の記憶の助けを借りて、過去に飛んだ「七海」(そういえば識は未来に飛んでましたね)は、しろはに「心を過去に戻す力」を手に入れさせないため奮闘します。悲しいことから逃げるためにその力を発現させてしまうならば、それを乗り越えられるほどの楽しい思い出をつくってあげればいい。過去ではなく、未来にこそ楽しいことが待っていると教えてあげればいい。

 

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 そして、二度目の別れが訪れます。

 

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ここで「アルカテイル -recall-」はダメだって・・・

 

お互いがお互いをどうしようもなく想い合っているのに、一緒にいたいと願っているのに、なんでなんだろうな・・・。

 

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アルカテイルのアレンジもう1つあるとか知らんが・・・

 

 そして、羽未のいない夏が来ます。羽依里は蔵の整理をする。夜のプールには誰もいない。特別な力なんてないから、誰も傷ついていない、そんな鳥白島の夏。

 

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それでも、2人は出会って、恋をして、一緒に季節を過ごして、そして―――

 

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歩き続ける事でしか届かないものがあるよ

今も温かな手のぬくもりを探し続けている

いくつもの優しさを繋いでも辿り着けないから

今も何度でもボクは夏の面影を

振り返るよ

 

(「Summer Pockets」テーマソング「アルカテイル」) 

 

 はい、というわけでサマポケ完です! 最高のゲームでした。泣きゲーというジャンルを築き上げたKeyはやはり伊達ではなかった・・・。各ヒロインの個別ルートのレベルの高さが、最終ルートの出来をさらに際立たせていますね。ここまで泣かされるとは正直思っていなかった。泣きに期待している人はもちろん、この作品の基盤とも言える「夏」を感じたい人、思い出したい人全員に勧めたい。傑作でした。

 

 考察すべき点はまだまだありますし、iOS版だったので天善と卓球してないし、うみちゃんルートクリアしてないし(一番問題)、もう少しだけサマポケを続けます。時世的に今は難しいかもしれませんが、舞台となった直島(なおしま)にもいつか行けたらうれしいです。それでは、次回のうみちゃんルート感想でお会いしましょう。

 

サマポケ備忘録⑦ ~識ルート~

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 みなさんこんにちは、れぽてんです。iOS版「Summer Pockets(サマーポケッツ、以下サマポケ)」の感想、第7回目です。1~6回目はこちら。

 

サマポケ備忘録① ~紬ルート~ - れぽてんの雑感 (hatenablog.jp)

サマポケ備忘録② ~鴎ルート~ - れぽてんの雑感 (hatenablog.jp)

サマポケ備忘録③ ~静久ルート~ - れぽてんの雑感 (hatenablog.jp)

サマポケ備忘録④ ~のみきルート~ - れぽてんの雑感 (hatenablog.jp)

サマポケ備忘録⑤ ~蒼ルート~ - れぽてんの雑感 (hatenablog.jp)

サマポケ備忘録⑥ ~しろはルート~ - れぽてんの雑感 (hatenablog.jp)

 

今回は識ルート。展開は予想できていたのにも関わらず、ボロボロ泣きました。「鬼」となり、過去に鳥白島を襲った大津波から島を救おうと奮闘する識。途中から「これ犠牲者の数どうやってもゼロにならないじゃん・・・」ということに気付いてしまったわけですが、最後しっかりと、識がやってきたことが実っていて、もう涙が止まりませんでした。頑張っている女の子が報われるストーリーは本当に最高だと思います。

 

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識、お前は頑張った・・・

 

 それと、識ルートもかなり夏休みというものを意識していた感じがします。子どもたちとの鬼ごっこや仲間たちとの花火の描写はつい「懐かしいなぁ」と思ってしまいました。夏休みといえば、全力で走って、駆け抜けて、夜は海沿いで花火が定番です。そういえば、もうそんな夏を何年も過ごしていません。せめて花火くらいはやろうかなと思えるような、夏を思い出せるルートでした。

 

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夏の風物詩、線香花火

 

 しろはルートへの言及もありましたね。鳴瀬家は代々、不幸な未来を予知できる能力を持つ一族と。予知というか、発言が現実になると言った方が正しいのでしょうか。これについてはまだまだ謎が多いですし、結局どうサマポケの本質に関わってくるのかが見えてきていません。七影蝶もよく分からない代物です。

 

 私がサマポケで常々重要視しているのは、そう、イチャイチャ具合です。一番大事。識ルートはかなり良かったです。めっちゃ手つなぐやん・・・。正直最初は苦手だった識ですが(すぐ泣くし)、子どもっぽさと突然見せる大人っぽさ、そのギャップに見事にはまりました。こういう一途で真っすぐで頑張り屋な子には惹かれるものがあります。

 

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恋人つなぎで頬赤らめて笑顔とか神か?

 

 簡単ですが、今回はここまで。次はいよいよALKAルートを進めていこうかと思っています。サマポケも終盤、張り切っていきましょう。

サマポケ備忘録⑥ ~しろはルート~

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 みなさんこんにちは、れぽてんです。iOS版「Summer Pockets(サマーポケッツ、以下サマポケ)」の感想、第6回目です。1~5回目はこちら。

 

サマポケ備忘録① ~紬ルート~ - れぽてんの雑感 (hatenablog.jp)

サマポケ備忘録② ~鴎ルート~ - れぽてんの雑感 (hatenablog.jp)

サマポケ備忘録③ ~静久ルート~ - れぽてんの雑感 (hatenablog.jp)

サマポケ備忘録④ ~のみきルート~ - れぽてんの雑感 (hatenablog.jp)

サマポケ備忘録⑤ ~蒼ルート~ - れぽてんの雑感 (hatenablog.jp)

 

今回はしろはルート。なんというか、感想が書きづらいです。しろはは死ぬほどかわいかったんですけど、結局このルートのテーマは何だったのか、つかめずに終わってしまいました。おそらく、この後のグランドルートにつながっていくのだと思うのですが、しろはルート単体だと評価が難しいというのが本音です。あえてするとすれば、良くも悪くもなくといった感じでしょうか。話の流れ自体は自然で、主人公が裏に抱えているものとか(これに関しては他ルートよりも掘り下げられていましたね)、しろはの境遇とか、上手く絡めて展開していて「あれ? これで終わり?」という印象が強かったです。ゆえに、まだしろはルートは終わっていないということなのでしょうけれど。

 

 面白いなと思ったのが、最後、羽依里が島を離れるまで「好き」というピースが明示されなかった点です。外で手料理振るまってもらうわ、肝試しで抱き着かれるわ、告白をすっ飛ばして「結婚」するわ、外堀だけ着実に埋められているのに、渦中の2人がお互いをどう想っているのか、最終盤まで明示されません。でも、最後の告白シーンは作中でもかなり上位に入る描写だと思いました。「この夏であなたのことを好きになりました」というセリフを船上で言うのはロマンチックがすぎる。

 

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サマポケで一番好きな一枚絵かもしれません

 

 ここに来て新要素を出されたのには正直戸惑いました。なんですか「時の編み人」って。

 

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しろはの未来予知と何か関係がある?

 

しろはの未来予知もどこまで信じていいのか、そもそも一体何なのか、明確な答えは提示されずじまいでしたね。でも、七影蝶が「記憶」を司る存在、そして記憶と密接に関係している「時」というもの。関連性を勘ぐってしまいます。それと、何度かはさまれたCV. 花澤香菜のモノローグの存在も謎です。2周目要素がどんどん出てきて困ります。

 

 男キャラの魅力も他ルート以上に光っていたように思います。小鳩じいさんがなかなかコミカルで、もっと出番欲しいなと思うなど。それと、良一の意外な一面も見られましたね。良一としろはのエピソードはもっと掘り下げても面白そうです。

 

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良一をかっこよく思う日が来てしまった

 

 しろはルートで一番テンション上がったのはもちろんスクール水着×エプロンですよ。いや、別に私が好きというわけではなくて、世間的に見たらこれは大多数のユーザーに刺さるだろうなという一般論を語っているわけで。うん、私の個人的な趣味嗜好というわけでは決してないのですけれど、これはあまりに性癖すぎるだろ。要素盛りすぎ。鳴瀬しろはナニモン。スク水×エプロン×刃物×ロングヘア-というあまりに不釣り合いな要素が掛け合わされることで、その不釣り合いさに魅力を感じる人もいるわけですよ。なるほどなぁ。

 

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いや・・・うん・・・サマポケでこんな絵が見られるとは思わなかった

 

 以上、今回はここまで。消化不良の点が多く、ルートについてあまり深くは語れませんでした。強いて言えばうみちゃんはただのチャーハン狂ではないですね。

 

 最大の不満は、鳴瀬しろはとのイチャイチャが圧倒的に足りなかった点です。意味分からん。照れるしろはを見たかったというのになんだこれは。それっぽかったのは最後だけじゃないか。これはサマポケを引き続き進めるしかない。鳴瀬しろはとイチャイチャするまで私はサマポケをやめません。それではまた次回、識ルート感想でお会いしましょう。

 

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島で出会った、透き通るような髪を持った彼女。抱えているものは・・・

 

サマポケ備忘録⑤ ~蒼ルート~

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 みなさんこんにちは、れぽてんです。iOS版「Summer Pockets(サマーポケッツ、以下サマポケ)」の感想、第5回目です。1~4回目はこちら。

 

サマポケ備忘録① ~紬ルート~ - れぽてんの雑感 (hatenablog.jp)

サマポケ備忘録② ~鴎ルート~ - れぽてんの雑感 (hatenablog.jp)

サマポケ備忘録③ ~静久ルート~ - れぽてんの雑感 (hatenablog.jp)

サマポケ備忘録④ ~のみきルート~ - れぽてんの雑感 (hatenablog.jp)

 

今回は蒼ルート。めちゃくちゃ良かったです。今までは少し避けていたのですが、踏み込んだネタバレもありで書いていこうかと思います。というか、蒼ルートの存在自体がネタバレみたいなところあるし←

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 毎回どのルートをやるにも、流し気味ではありますが、プロローグは飛ばさないで見ていました。選択肢を変えてみたり、テキストに変化がないか確かめたりといった具合ですね。それが功を奏しました。うみちゃん!?

 

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チャーハンも下手で敬語を使わないうみちゃん。正直あり

 

なんか呼び方が「鷹原さん」から「羽依里さん」に変わってるし、敬語じゃないし、チャーハン下手くそだし一体何が起きたんだ・・・。どうやら4周目までじゃないとルートに入れないらしく、今後入ろうと思っても強制でバッドエンドになるみたいですね。私はうみちゃんルートは最後にやろうと思っていたので(そもそもルートの入り方が分からない)、うっかり1周目のセーブデータを消さないように注意しておきます。

 

それと、この状態になる前、もしかしたら別のヒロインルートのうみちゃんのセリフも変わっているのでしょうか。例えば、蒼ルートも3周目とかに入っていたら、敬語のうみちゃんが対応してくれたんですかね。でもそうなると「変態変態ド変態ーーーー!!」を言ってくれないのでは・・・?

 

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キタキタキタキタ

 

 蒼ルートの核心でもある「七影蝶(しちえいちょう)」。その正体は「人の記憶を保管する、見える人にだけ見える特別なもの」。見え方にも人によって差異があるみたい? そして、どうやら鳥白島に集まっているのは本当にたまたまなようですね。で、それを本来あるべき所に還す役目を担っているのが空門家。蒼はその過程で、双子の姉である藍の記憶を探すため、蝶に触れ続けている。おそらく、羽依里が島に来るずっと前から。蒼がお役目を担い始めたのがいつかは分かりませんが、夏が訪れる度に繰り返していたのでしょう。

 

蒼がよく寝ていたのもこれが関係していたようですね。人は眠っている間に記憶の整理を行う。逆に言えば、膨大な量の記憶を整頓するためには眠り続ける必要がある・・・。「藍のため」と気を張り続けていた状態が蒼をつなぎとめていたのでしょう。容体が比較的安定していて「また来年がある」と思えたことも、そこまで無理をする必要がなかったことに関係しているかもしれません。ルート中盤でそんな悠長なことを言っていられる場合ではなくなりましたが。

 

 そんな人の記憶を司る七影蝶。羽依里が触れたものに、紬ルートに関係するものがありましたね。鳥肌立ちました。

 

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灯台守の記憶。真相を知らぬまま、戦争で命を落とす

 

この部分は紬ルートを先にやっていて本当に良かったと思いました。多分、先に蒼をやっていても同じことを思ったと思いますが(どっちやねん)。

 

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そして真相は紬ルート終盤で語られる

 

もう一カ所、両ルートで関係するものと言えば「迷い橘」ですね。蒼ルート中盤で語られる蒼の藍に対する想い。その中で見覚えのある風景が出てきました。同様に紬ルート終盤、神隠しにあい灯台に閉じ込められた羽依里が外に見た景色はもしかして。

 

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左:蒼が証言する藍と眠っていた場所 右:羽依里が灯台の外に見た景色

 

 ルート終盤で藍がとうとう目を覚ますのですが、この子が結構コミカルなキャラで非常に良かったです。ただ一つ不満を言うなら、藍という子の掘り下げが少なかったかなという印象ですね。蒼との関係性、藍を取り巻く環境、幼少期のエピソード。このあたりの補足がもう少しあれば、より2人の絆を感じられたかもしれません。どうにも、藍という子が分かりづらかったかなと思います。蒼とイチャイチャしまくって藍がそれに呆れる。藍と一緒に蒼を取り合うみたいな平和なスピンオフあってもいいのよ。最後の展開から、藍、蒼が完全復活した後の話も見たいです。

 

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これは蒼の双子の姉ですわ

 

 ルート最終盤の蒼の記憶のシーンで涙が止まらなくなりました。蒼のヒロインテーマ「Other side Blue」のアレンジ「Deep Blue Blue」に乗せて紡がれる、最初の出会いからの、蒼の恋の記憶。「大好き」そして「ごめんね」。

 

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「ごめんね」じゃないんだよなぁ・・・

 

それと、この描写から見るに、本人の記憶であっても、本人の意思とはあまり関係なく、七影蝶として飛び去ってしまうことがあるようですね。だから記憶の欠落が起こるし、場合によっては目覚めなくなってしまう(記憶というのは自分が自分であると証明する唯一のものと言っていい。つまり、自身が維持できなくなるから?)。記憶の欠落というのは静久、のみきルートでも話題になりましたし、七影蝶の姿も何度か見ました。2周目をやらなければならないようですね。

 

 

 

以上、今回はここまで。正直に言います。無印ヒロインのルート良すぎん??? 蒼ルートは紬ルートに次ぐ出来だったように思います。次点で鴎。そして次回はいよいよ本命、メインヒロイン鳴瀬しろは。どんな風に罵ってくれるのかワクワクが止まりません。しろは、ゴミを見るような目で蔑んでくれ。

 

それと、鳴瀬しろはとイチャイチャできた時点でサマポケは完となります。ありがとうございました。・・・冗談です。全ヒロインをクリアした後に解放されるKeyお約束のグランドルートを見なければなりませんので。その前に識ルートもありますが、まあいいでしょう。それでは、またどこかで。

 

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ちょろすぎて心配になったけれど、愛にあふれたルートでした

 

サマポケ備忘録④ ~のみきルート~

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 みなさんこんにちは、れぽてんです。iOS移植版「Summer Pockets(サマポケ)」の感想記事、4回目になります。1~3回目はこちら。

 

サマポケ備忘録① ~紬ルート~ - れぽてんの雑感 (hatenablog.jp)

サマポケ備忘録② ~鴎ルート~ - れぽてんの雑感 (hatenablog.jp)

サマポケ備忘録③ ~静久ルート~ - れぽてんの雑感 (hatenablog.jp)

 

 今回はのみきルート。島の謎の核心に触れるような描写も多々あり、イチャイチャも十二分にあり、大変満足しています。のみきのようなビジュアル・キャラは私の好みからは幾分か外れているのですが(私はショートよりロング派、男勝りなキャラはあまり好きくないのが正直なところ)、いや、のみきかわいいな!!! それとイケメン。羽依里ヒロインポジ定期。肝試しのシーンは予想通りと言えば予想通りでしたが、のみきかっこよすぎるだろ・・・。

 

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やだこの子イケメン・・・

 

 のみきはのみきで羽依里を意識していて、羽依里は羽依里でのみきを意識している。その心のあり様が、細かいところまで上手く表現されていて、この部分に関してはお見事といった腕前。紬ルートに通ずるものを感じました。このルートでは「好き」という直接的な表現こそ少なかったですが、例えば夢に好きな人が出てきて、目覚めた時、思わず布団を転げ回ってしまうあの恥ずかしいようなうれしいような感覚だとか、終盤のシーンにはなりますが、可能性が少しでもあるのなら、好きな人に危険なことはしてほしくないだとか。

 サマポケは大きなところでは、ルートそれぞれに役目というか、軸が通っているのを随所に感じ取れるのですが(紬なら思い出、鴎なら冒険、静久なら記憶)、その中でもまず、羽依里とヒロインが同じ「好き」という想いを相手に対して持っていて、深い絆で結ばれているという、この部分がぶれないのが素晴らしいと思っています。出発点・立脚点が常に「相手を想うこと」にあるのが、どのヒロインのルートでも共通していて、そこがこのゲームの評価を上げる一因になっているのかなと思いますね。

 

 のみきルートで大事なことと言えば、そう、あれですね。イチャイチャですね。「サマポケはR18!!!」と声高に叫びたくなってしまったことは内緒です。お姫様抱っこはするわキスは何十回もするわ夜這いはするわ「子どもは何人欲しい?」的な展開はあるわ・・・。これが全年齢向けの作品だと? あり得ない。一番羽依里に対する想いが強いのは、もしかしたらのみきかもしれませんね(生い立ちが生い立ちなので、そうなってしまうのはうなずける)。

 

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R18だろこれいい加減にしろ

 

 島の謎=これまでも何度か出てきた蝶とはなんぞや。これについては、紬、鴎、静久ルートよりさらに踏み込んだ表現が出てきましたね。最初に「August ////」を見た時は泣きました。怖すぎる。でもあの世界での反転良一・天善やのみきを取り合ってマジ喧嘩する島民たち、謎の呪いに冒されゾンビとなってしまったヒロインたちは面白かったです。ゴミを見るような目で「どすこい」を言いまくるしろはは実在していてほしい(めちゃくちゃ興奮しました)

 

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のみきルートで一番テンション上がった瞬間である

 

 あの蝶の正式名称もここに来てようやく判明。「七影蝶(しちえいちょう)」。人の記憶であり、どうやら触れてはいけないもののようです。のみきは風邪で倒れた後、両親が本土にいて、いつか自分を迎えに来てくれると「勘違い」するようになったとのことですが、静久ルートでも似たようなことがありませんでしたか? 次は蒼ルートをプレイするのですが、その正体ははたして明かされるのでしょうか。

 それと、蒼が言っていた「夢からの覚め方」はもしかしたら覚えておくと現実で役に立つかもしれませんね。妙にリアリティーのある明晰夢とか見る可能性もゼロではないですし。

 

 以上、今回はここまで。ルート入らなかったら、のみきが一生このルートで語られたことを背負い続けるのだとしたら、あまりにも重すぎる。誰かのみきを救ってやってくれ。

 そんなこんなで、次は無印ヒロイン。すでに共通ルートは終わらせて(うみちゃん!?)います。蒼ルートを進めていきます。蝶の謎、島の謎、ヒロインたちの謎。核心に迫るルートと聞いているので、とても楽しみです。私は早く鳴瀬しろはにジト目でイチャイチャされたい。それでは、また次回。

 

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刺さるタイプの子ではなかったんだけどのみきかわいいよのみき

 

サマポケ備忘録③ ~静久ルート~

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 みなさんこんにちは、れぽてんです。iOS版「Summer Pockets」(サマポケ)の感想記事の3回目となります。1、2回目はこちら。

 


 今回は静久ルート。実は1週間くらい前に終わらせていたのですが、記事を書くのが遅くなりました。なぜかというと、正直に言えば感想が特に思い浮かばなかったからです(静久好きな人はごめんなさい)。紬、鴎に比べると、話のインパクトが少し弱かったかなという印象。「REFLECTION BLUE」でのルート追加ヒロインのうちの一人とのことで、無印の4人+αな感じなんですかね。もちろん話としてはしっかりしていましたが、どちらかと言えば、やはり補完的な意味合いが強いのかもしれません。

 

 ルートに入ってから少しして、どうやら記憶がカギになってくる(Keyだけに)というのは分かったのですが、またも勘違いをしてしまいました。私は途中まで「一週間フレンズ。」的な感じかと思っていて、「あのノートは自分の行動(相手からの相談内容と対応)を記録しているらしいし、それを見て過去の自分はこうだみたいに振り返れるようにしているのか?」と推理してみたりもしたのですが、真相はもっとオカルトでしたね。ここの部分も、最終的にどうだったのかは煙に巻かれてしまいましたが、静久(と羽依里)に懐いていたあの猫が終盤姿を見せなくなったというのは、考察材料の一つになりそうです。

 

 紬、鴎ルートと比べると、より「蝶」の謎に踏み込んだ構成になっていて、こちらもサマポケを進めるにあたって、並行して考えていかなければならないことのようです。羽依里に対し、静久が助けた猫の記憶を見せた青い蝶。あの回想シーンから、島の記憶を司っている(保管している?)存在なのかなとも思えるのですが、現状だとまだまだ謎に包まれていますね。蒼ルートなんかはかなり踏み込んでいるらしいので、楽しみです。

 

 紬との関係性も非常に良かったです。この2人は絶対にルート担当同じだと思います。羽依里、紬、静久の3人を誰一人欠けさせることないシナリオ。互いが互いを思いあっている描写も随所に見られて、「ヒロイン同士の横のつながりめっちゃ助かる」といった感じでした。また、紬ルートを先にやっていたので(上記の感想記事もぜひ)、紬のセリフで刺さるものがいくつもありました。

 

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 それと、イチャイチャが足りないという私の感想を「見ていたな?」というくらい、羽依里と静久がイチャイチャしていてビビりました。ルートの核心に迫る部分なので詳しくは書きませんが、静久が神様に願ったこととも関係しているのがまた良かったです。そうだよな、記憶が無くなるってことは何回でも初めての気持ちで相手に好きを伝えられて、イチャイチャできるってことだもんな。やったぜ。

 

 記憶の関係で言うと、無粋かもしれませんが、随所に「ONE~輝く季節へ~」の茜ルート(大切な思い出を忘れられる辛さ)、「Kanon」のあゆルート(「僕のこと忘れてください」)らしさも見られたような気がしています。そんなにKeyに触れている人間ではないので、勘違いかもしれません。ただ、サマポケはやはり下地にこれまでのKey作品があるような気がしますね。

 

 今回はここまで。進め方としては、のみき→蒼→しろは・・・とやっていこうかなと思っていますが、のみきとのイチャイチャシーンがあまり想像できない。あと、しろはとイチャイチャするまで私はこのゲームをやめません。それでは。

 

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水織静久……おっぱいだけの女ではなかった……

 

ミリシタメインコミュ85話を読んで

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 みなさんこんにちは、れぽてんです。今回は、11日にアイドルマスターミリオンライブ! シアターデイズに実装された、宮尾美也ソロ2周目となるメインコミュ85話「とおくとおくたかく」について書いていこうかと思います。とりあえず、現時点での気持ちの整理や保管という意味合いを込めて。↓は実装前日夜のニコ生後に勢いだけで書いた記事です。

 

wafumiru.hatenablog.jp

 

 さて、まず私が勘違いしていた点を告白します。私は今回のコミュが「初恋バタフライのコミュ」であることを期待していました。宮尾美也のソロ2曲目であり、初恋の繊細さや大胆さ、いじらしさを情熱的に歌い上げた名曲である初恋バタフライ。"宮尾美也が" "ハッピ~ エフェクト! に続くソロとして" "この曲を歌う意味" が、あるいは初恋バタフライという曲の一つの解釈が、今回のコミュで明かされるのではないかと思っていました。だからこそ、コミュを見終わって私は「???」となりました。そして、しばらく経ってようやく気付いたのです。そう、今回実装されたのは初恋バタフライのコミュ」ではなく「宮尾美也のメインコミュ」なのだと。あくまで語られるべきは初恋バタフライの解釈ではなく、"美也が" "渡された初恋バタフライという曲にどう向き合い" "何を思い、何を考え、どう動いたか" です。美也の行動、気持ち、そして成長が描かれているべきなのです。そこを私は勘違いしていました。

 

 上記の点を踏まえた上で改めて考えると、良いコミュだったと思います。「初恋バタフライのコミュとしては10点だけれど、美也のコミュとしては90点」というのが私の評価です。

 

 まず、「美也らしさ」がとても丁寧に描写されていると感じました。

 

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「分からないのであれば、知っている人・答えを持っている人に聞きに行けばいい」。当然と言えば当然、単純明快な解決策です。しかし、なかなか「他人に初恋のエピソードを聞いて回る」というのは実行に勇気が要るものだとは思いませんか? また、こういう「いくら考えても自分の中の知識で無理ならば、臆せず、恥ずかしがらず、他者に教えを乞う」という、おそらく多くの人にとっては難しいであろう基本動作を、大胆かつ最短経路でこなそうとするこの部分は、とても美也らしいなと思いました。

 

 次に、エピローグで美也から直接この言葉が聞けたことは非常に評価に値すると考えています(+38038億点。最高のコミュだが)。

 

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初恋バタフライという美也にとっては新しい世界となった曲。そのお披露目公演を見事に成功させ、美也は大きく成長しました。彼女はまだ17歳です。この先多くの経験をし、知らない感情や自らの新たな一面に気付いていくことでしょう。そしてこの言葉から、美也自身がそれらを望んでいることが分かります。歩みを止めるつもりなど微塵もないということを実際に言葉として美也から聞けたことが、私はとても嬉しかったです。

 

 

 

 さて、今回のコミュへの不満点と言いますか、消化不良の点です。そしておそらくこれは、私が初恋バタフライに「一人の女の子としての美也の完成形」を見ているがゆえのものだと思います。私は、このコミュの内容から「美也が初恋バタフライを歌っている姿」が想像できませんでした。「このコミュの内容を経て、じゃあ美也が初恋バタフライを歌えるようになるのか?」。

 

初恋を自分の中に見当たらないと言った美也(ここで私は宮尾美也女子高に通っている説を提唱します←)。

 

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あり得ないとまでは言わないけれど、17まで「初恋」がないとかある?

 

そして、ある種必要に駆られてプロデューサーに初恋をすると言った美也。

 

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新たな気付きをくれるプロデューサーは、美也が得た「初恋」に合致したらしい

 

この結論に至ったのにも、美也なりの思索があったろうことは理解しています(プロデューサーの発言に気付きを得てから、美也が結論を出すまでに一晩経っています)。ただ、"あの" 初恋バタフライという曲を、自分の中に気持ちが見つからないままで歌えるものなのか? コミュで描かれているのは公演までの一部なのだろうけれども、この経験だけで、あの曲を、あそこまで感情を込めて歌えるのか?

 

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初恋バタフライは """小指"""

 

 このコミュを「成長の過渡期にある美也が歌う意味」という文脈で捉えた同僚もいると聞いています。でも、うーん、CDの初恋バタフライの美也の歌声って、確かに17歳の美也のものだと思うんですけど、このコミュで得られる経験だけで込められる感情から出る歌声じゃないんですよ。だから違和感を覚えたのだと思います。それなりに初恋に似た気持ちが美也の中にあったというなら、17歳でも感情を込めて歌うことはできるとは思いますが、自分の中に一切ない気持ちというと難しいのではないでしょうか。でもアイドルだし、いざ恋の歌を歌うとなった時のためのレッスンは受けてるか……。うん、この問題は一生解決しなさそう。美也、20歳くらいになったらもう一回歌ってくれ……。

 

 

 

 結論も何も出ていませんが、今回はここまで。え? SSRのコミュも絡めたらもっと深い話ができるんじゃないかって? 190連引いても出ないんだよ。(注)

 

あと最後に、私は「美也はそれを恋と気付かないまま恋をして、失恋する時に初めて『そっか……私、好きだったんですね……』ってなってほしい派」です。美也、お前は無自覚に恋をして無自覚に失恋してくれ。それでは、またいつか。

 

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(注)(21.05.18 0:35 追記)

 

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ご報告:総課金額20,280円でした。