れぽてんの雑感

夏川椎菜さんと上田麗奈さんと小原好美さんのオタクで美也・エミリーPです

君だけの欠片とanemoneと私

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   大丈夫 ずっと歩いてきた道

   ちゃんと今日へ 明日へ 続いてる

 

 

 エミリー・スチュアートが歌う「君だけの欠片」のこの歌詞に、私はいつも前を向く勇気と力をもらっている。

 

 「正しく」前に進めているのか。努力を重ねても失敗ばかりで、本当に成長できているのか。

 

 不安になった時、辛くなった時、この歌を聞くと「大丈夫」だと、これまでの自分の歩みを信じられるようになる。涙も、迷いも、痛みも、悩みも、全部「私の人生の一部で、今の私を確かに形作っているもの」「歩みを進める力になっているもの」だと、前を向けるようになる。

 

 

 

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   足りないものばかりが目に映って

   崩れたバランスで前を向いて

   (いつも) 誰かと比べたりしては焦って

   何かを忘れてしまっていた

 

   (きっと) いつの間にか慣れた

   この街の乾いた風が心地よく触れた

 

   いつか暗い夜に見失ったとしても

   これまでに零れた欠片が道標になる

 

 

 上田麗奈の「anemone」は、いつも私の背中をそっと押してくれる。

 

 いつもいつも、足りないものや失敗ばかりに目が向いてしまって、それでも「前を向かねば」と、バランスを崩したまま無理やり顔を上げる。

 

 意味はないと分かっているのに、自分の持っていないものを持っている誰かと比べることを止められなくて、勝手に焦って、きっとおそらく、私だけが持っている「何か」に目を向けられなくなる。

 

 でも、零れた欠片=自分の今までの経験すべては自分を照らしてくれていて、ちゃんと道を作ってくれている。この歌詞で、そのことを信じられるようになる。

 

 

 

 私はずっとこの2曲に人生を救われてきた。私の代わりに私の背中をこの2曲が押してくれる、支えてくれる。私の代わりに、私のこれまでの歩みをこの2曲が信じてくれている。

 

 君だけの欠片とanemoneに出会っていなかったら、私はどこかのタイミングでもっと早く、人生の何かを諦めていた。私はこれから先もずっと、この2曲に助けられながら、なんとか生きていくのだと思う。

 

【ライブ感想】たくさんの愛をもらったミリオン8thDay2

 

そのステージには確かに、私が世界で一番愛している女の子と、その子を世界で一番理解してくれている人が立っていたーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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 プロデューサーのみなさん、元気にしてますか? れぽてんです。先日はミリオン8thライブ、お疲れさまでした。私は両日とも配信での参加でしたが、今回はそのDay2の感想記事です。なお私はライブ中に宮尾美也のことしか見ていなかったため、内容はほぼ美也です。アーカイブでも美也しか見てない。ごめんね。

1. はじめに

 両日とも現地に行っているプロデューサーがいる中で、なぜ私は両日配信なのか。意味が分からない。

 

 それはそれとして、1日目の軽い感想をここで。オペラセリアで私は死んだが~~~~????

 

 あとTIntMe!の「dear…」良すぎた。年少組に最年長の曲を歌わせる采配よ。

 

 それはそうと、花咲夜が「侠気乱舞」をやってからというものの、私は頭の中でこれをずっと考えていました。

 

「little trip around the world」や「オーディナリィ・クローバー」を予想されてた人もいましたね。私はFleurangesの解像度激低なので何も分かりませんでした(クソ)。

 

 では、Day2感想、いきましょう。

 

 

 

 

 

2. overture

あ~~~😭😭😭 みやがいる~~~😭😭😭 なんで~~~😭😭😭

 

 

 

 

 

3. Fleurangesパート

おめえ出番はええよバカ!!!!!! 心の準備!!!!!!

 

・・・・・・

 

いや「Super Duper」wwwwww

 

 正直に言います。さすがにこのミスには笑いました。配信を見ていた限り、会場のプロデューサーさんたちも笑ってましたよね。

 

 でもこの後のもちょ、ゆんこん、蝶々さんのパフォーマンスで、こんなミス、吹っ飛びました。息を吞むくらい3人がかっこよかったです。これ、もちろんですけどアーカイブだとカットされていて、間違いなく円盤にも載ることはない。だから、これは配信で見ていた私が書かないと、どこの誰の記憶にもなくなってしまいます。だから書きます。運営側からしたら忘れてほしいのだろうけど。

 

これです。普通、あの状況で表情を変えることなくパフォーマンスを続けられますか? 動揺することなくやり切れますか? 震えるくらい3人がかっこよかったし、そのことが泣きそうになるくらいうれしかった。私の担当は、私の担当が所属しているユニットは、そしてその演者さんたちは、こんな程度では揺れないし、当たり前ですけど、確かに3人は「プロ」なんだなって、強く思えた瞬間でした。

 

①Special Wonderful Smile

 たとえ曲の雰囲気的にそれが合っていても、座って歌うという高難度な技量を普通、演出には組み込まんのよ。9年という積み重ね(8thライブだけど)があるからこそ、こうした演出ができるのだろうなと思います。他のコンテンツだと「冒険」になることが、ミリオンライブだともう「当たり前」になってしまう。つくづく恐ろしい。

 

以下ここ好きポイント

・「乙女心の鍵で 幸せの扉開ける」を美也が歌っているが~~~~????

・「内緒にしてね、恋の相談」の振りで蝶々さんが口元に手やってくれてるのすごい良かった

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・3人が立ち上がって、客席に手振りながら階段下りるのあまりに好きすぎる

 

②旅立ちのコンパス

私さぁ……

 

 それは置いといて、「曲は曲単体で評価しろ。ライブは加味するな」が私の信条なんですけど(そろそろこんなものはゴミ箱に捨てるべきかなとも思っている)、この曲は申し訳ない、今回のライブで初めて刺さった。もちろん、元から良い曲だとは思っていましたが、振りが付いて、ライブの歌声だと、こうも刺さり具合が違うのか……。良すぎてアーカイブもう38回くらい見てるし、振りは覚えた。

 

・まずイントロがピアノなの化け物

・「次はどこへ行きましょう」のステップ好き

・「夢は西 陽は東」で指差すの大好き

・「遥かな雲を追いかけたくて この道が続く場所はどこ」の「場所は」で体を沈み込ませるの好き

・「もっと直感に素直になればいい」、「直感に」で頭を指差すのと同時に右足を開いてから、「素直に」で右足を戻すの狂おしいほど好きだし、体の向きを若干ながら変えてるのも死ぬほど好き

・「合言葉は Have a nice trip」はこれ

 

・「旅立ちのコンパス」で左足を軸に、その前に出した右足で円を描くようにしてから左足の斜め後ろ、つま先立ちで止める振り世界で一番好き

・「未来という無限の地平線」で跳ねるような(実際に跳ねてる)歌い方をする蝶々さんほんとに好き

・「立ち止まらなくていい どんな迷宮も出口があるから」を宮尾美也に充てた人類を世界文化遺産にしろ

・「終わらない旅の途中で なんど 出会い 別れ」からの左右から徐々にアップで映していくカメラワークが天才

・「小さな一歩でも」の3分割カメラ、ゆんこん抜いてるやつがものすごい勢いで方向修正してるの何回見ても面白い

・最後の「ラララ」で手を左右に振るの最高

・曲終わり、3人の「コンパス」が同じ方向を指すのがあまりにも"""分かってる"""って感じ

 

⇩宇宙で一番えらい⇩👏👏👏

 

③MC

蝶々さん泣かないで~~~😭😭😭

 

 本当に……本当に開催できてよかったし、なんでしょうね、心から「あぁ、美也も『開催できてうれしいです~』って思ってくれてるんだろうな」って、そう感じられたんですよ。そう思わせてくれる「宮尾美也桐谷蝶々さん」がすごく好きだし、いつだって喜びを体全体を使って表現してくれる桐谷蝶々さんが大好きです。そして、スタッフさんも、演者さんも、そしてプロデューサーさんたちも、このライブの日まで毎日を頑張ってくれてありがとう。

 

 Fleurangesの衣装(カモミール・ウィスパー)良すぎか?????? 絶対に衣装展やれ。あとこれ好き。蝶々さんのターン、美しすぎるのでオルゴールにして一生回してたい(?)

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④オーディナリィ・クローバー

 ユニット最年長、そして唯一のオリメンである美也が、しっかりと他の2人を引っ張っていました。どこからそう思えたのかはまだ上手く言語化できていないのですが、例えば、スぺアピ再現のあの立ち位置。ミリシタで設定した時には、美也がセンターの位置に来ます。なんかそういった部分からだったのかなって思います。

 

4. 「バレンタイン曲」パート

①Happy Daring

 

あのさあ!!!!!! お前さあ!!!!!! やっていいことと悪いことがある!!!!!!

 

 

 

 

 

 アーカイブで改めて確認したのですが、

 

 

   応援ください!!!←いちぽむ

 

   \\\応援するよ!!!///←Fleuranges

 

 

なのめっっっっっっちゃ良くないですか????

 

②成長Chu→LOVER!!

・「お揃いスカートで駆け抜けよう」でFleurangesを抜くカメラ、最強すぎる

「なんかちょっとね ヒミツみたい…!」をFleurangesが歌うのバカバカバカバカバカ!!!!!!!

・𝓣𝓻𝓲𝓹𝓵𝓮 𝓑𝓲𝓰 𝓛𝓸𝓿𝓮……

 

③ショコラブル*イブ

 

その後に頭フリフリしてたの奇跡のかわいさだった。

 

 

これカメラ完全に"""分かってて"""抜いてるよね??????

 

5. アンコール

①Harmony 4 You

 

実は私、ミリオンの周年曲のうち、Harmony 4 Youが一番好きで……

 

 そんな大好きな曲を、担当アイドルである美也が、あんなにも大きなステージで歌って踊っているという事実に耐えられなくなってしまい、気付いたら涙を流しながら床に突っ伏してました(ステージを見ろ)。曲のコンセプトも好きだし、ミリシタのMVの演出も好きだし、ドリーム・プレリュードも実は周年衣装で一番好き。「この歌に乗せ 愛を送るよ」、「言葉にできないくらいの幸せ(もらったよ) ありがとう」、「一体感Tune これが愛だよ」はすべてこっちのセリフ。心からありがとうと言いたいです。

 

②最後の挨拶

 「外は寒いから、気を付けてお帰りください」って言える蝶々さんほんとに〜〜〜😭😭😭 あと「美也ちゃんってあんまり、かわいい、元気な曲を歌ったことがなくて……」って、すっごく美也のことを理解してくれていてありがと〜〜〜😭😭😭 ちゃんと見てたよ〜〜〜😭😭😭

 

③Thank You!

 ????????????(2番初めの蝶々さんの𝓑𝓲𝓰 𝓛𝓸𝓿𝓮……から先の記憶がない)

 

 

 

 

 

6. おわりに

 Day1含め、最初から最後まで、喜びと愛に満ち溢れた公演だったなって……。演者さんたちからは開催できたうれしさがパフォーマンスからひしひしと伝わってきたし、配信だったけど、私自身もすごく楽しかった。現地行ってたら泣き崩れてしまってライブどころではなかったと思うので、配信でよかったです(半ギレ)。

 

 来年には9thライブがあります。次が「決まっている」のって、このご時世、あるいはそうでなくても「当たり前」なんかでは決してなくて、多分それは、我々プロデューサー含め、たくさんの「好き」が集まっているからこその結果だと思います。私はミリシタから始めたプロデューサーです。私がミリオンライブに出会うその日まで、たくさんの人がこのコンテンツを好きでい続けてくれていた、支えてくれていた。だからこそ、9th開催当日まで、私はまた、私なりに、このコンテンツに対する「愛」を発信し続けたいと思います。次こそ現地!!!!!! 終わります。

 

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コトブキヤで23日までらしいよ!!!!!!

 

私が美也Pになるまで(まだ途中です)

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 みなさんこんにちは、れぽてんです。今回は完全に自分の頭の整理のためだけに、「私が美也Pになるまでの経緯」をまとめていきたいと思います。多分いつかどこかで役に立つような気がしたり、しなかったり。うろ覚えなところもあるので、そのあたりは適当にごまかしてます。

 

1.2014年

・7月開始の夏アニメ「普通の女子校生が【ろこどる】やってみた。」で伊藤美来を知る。ろこどるは伊藤美来初主演アニメ。ちなみに神アニメなので見るといいと思います。

・10月開始の秋アニメ「天体(そら)のメソッド」で夏川椎菜を知る。そらメソは夏川椎菜初主演アニメ。ちなみに私がそらメソを見ようと思ったのは、脚本を久弥直樹が担当するという情報を知ったからです。久弥直樹と言えば、Tacticsでは「MOON.」「ONE~輝く季節へ~」、Keyでは「Kanon」のシナリオライター。私がMOON.で一番好きなのは、シナリオもキャラも名倉由依、ONEはキャラは上月澪、シナリオは里村茜、Kanon美坂栞です。久弥シナリオ好きすぎかよ。

 

 ここで私は「伊藤美来夏川椎菜がデュオで歌ってる曲ってないの?」と思い、調べました。ありました。成長Chu→LOVER!! です。ただこの時は「ミリオンライブ? アイドルマスター? あぁ、あれね」くらいの感覚でした。調べてみても、カードゲーム? みたいな形式で、あまり興味を惹かれなかったのが正直なところです。ちなみに私はこの時期、めちゃくちゃラブライブ音ゲーをやっていました。ぶる~べりぃ♥とれいんはいいぞ。

 

2.2015年

・大学受験浪人です。なぜかはよく分からないのですが「プリムラ」と「君だけの欠片」をめちゃくちゃ聞いてました。普通に良い曲だったからだと思います。特に君だけの欠片の

 

 

   大丈夫 ずっと歩いてきた道 ちゃんと今日へ 明日へ 続いてる

 

   道が分からなくっても 今を逃げたくなっても あきらめないことの大切さを

   君が教えてくれたから ここまで頑張れたよ

 

 

が大好きです。冗談抜きで、この歌詞に何度も救われました。この前のSFYは30連でエミリーをお迎えできてものすごくうれしかったです。

 

3.2016年

・確か、水瀬いのりTrySailをものすごく推していた記憶があります。今もですけど。今もですけど! もちろん、TrySailの関係でミリオンライブのことは知っていましたが、特段そっちに興味を持つことはなかったです。大学1年目でいろいろ慣れるのに大変だったというのもあるかもしれません。Happy Daringとか成長Chu→LOVER!!をちょいちょい聞いていた形跡はある。

 

4.2017年

・6月にミリオンライブの音ゲーが出ることを知る。「ほーん、音ゲーなら続けられるかもしれん」という気持ちが芽生えてくるものの、「アイマスの沼はやばい」という警告が私の頭の中に鳴り響き、リリース開始当初はまだ、スルーしていました。

・「そろそろいいかな」と思い(意味不明)、これまたよく分からない時期に、ついにミリシタを始める。

 

 ちなみにこの頃はまだ、私は宮尾美也という子に欠片も興味を持っていませんでした。もし自分が担当プロデューサーなるものを名乗ることになるんだとしたら、百合子か杏奈、このみさん、麗花さん、星梨花、志保の誰かかなぁと思っていました。

 

・「ミリオンマジで全然知らんし、知っていくならとりあえず曲からかなぁ」と思い、つべに上がっている「サビだけ切り抜いたメドレー」みたいなやつをいくつか聞く。そして衝撃を受ける。

 

5.2018年

・アイドル投票TB(17年12月~18年1月)で、美也の猫役に自分の持っているまあまあの票を投じる。まだ美也Pではなかったので、いわゆる浮動票として、他の子にもちょいちょい票を入れました。美也の猫役プロデュース戦略にも一切参加していません(ちなみにめちゃくちゃ後悔しています。38時間一斉投票の感動を私もプロデューサーとして味わいたかった)。

 

・1周年イベ。最初このみさんと美也でなんとなくやってたけど、途中で「あ、これ1人に絞った方がいいやつだ」と気づき、美也で走る。

 

とりあえずここまで。またいつか更新します。

 

【ネタバレ有】美也Pが読んだ『桃と蝶々』【天海春香学会誌Vol.3】

 宮尾美也を、こんなにも愛情を持って描いてくれて、ありがとう。あなたが描く10年後の彼女はとても美しかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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booth.pm

 

 先日ついに、我が家に『天海春香学会誌Vol.3』が届いた。どれだけ楽しみにしていたことか。もちろん、掲載作品すべてに大きな期待を持っているのだが、私が特に心待ちにしていた作品がある。

 

 

 これが発表された時、もうすでに私の情緒は大変なことになっていた。“あの”フブキさん(『天海春香学会誌Vol.2』を読んでほしい)が宮尾美也を描く。しかも10年後の。題材は初恋バタフライ(=メインコミュ85話)である。発狂するなと言う方が無理ではないだろうか。なぜ“天海春香”学会誌で美也Pを刺しにくるのか、本当に意味が分からない(ありがとうございます)。


 そんな私の、『桃と蝶々』読了後の正直な感想。フブキさんが描かれる天海春香に、強い一貫性を感じた。それはVol.2『理想を瓶詰め』から地続きの、ということである。おそらく、フブキさんの中には確固たる「天海春香像」があるのだと思う。私が感じ取ったのは「自然体」と「底が見えない怖さ」である。桃と蝶々から少し、引用したい。

 

プロデューサーと恋人になりましたと言えば祝ってもらえるだろうし、ダメでしたと言えば慰めてくれることだろう。(p.188)

 

 天海春香にとっての「自然」とはすなわち、天海春香でい続けることである。それは多分、自分自身が今そうである、そして未来に求めている「天海春香」であると同時に、ファンや他の人が見る「天海春香」だ。天海春香を見るその人(今回は美也ということになろう)が「自然」と思えば、天海春香は自然体なのだ。桃と蝶々で美也は、春香であれば、自分の告白の結果がどうであれ変わらずにいてくれると、ある種の信頼を寄せている。すなわちそれがこの作品で描かれている天海春香の自然体である。年齢を重ねても変わらない「天海春香らしさ」を、フブキさんは「自然体」だと捉えているのだろう。

 

結果がどうなろうとも、聞き出すつもりもなさそうだ。興味が無いわけではないのに、恐ろしいほどの自制心が、彼女の中で働いている。(p.187)

 

 天海春香の魅力の一つにあるのが「どこまでいっても理解した気になれないところ」である。そう、「天海春香は分からない」のである。だからこそ知りたくなるし、さまざまな角度から彼女を掘り下げようと、誕生から15年以上が経っても、愛され続けているのだろうと思う。

 と同時に、この「底の見えなさ」が私にはとても恐ろしい。「畏怖」などではなく「恐怖」だ。分からない相手は怖い。空恐ろしい。そしてこれは、理想を瓶詰めでも描かれていた。とすれば、やはりこれもフブキさんが見ている「天海春香」なのではないだろうか。

 余談にはなるが、この底の見えなさは紛れもなく、私がTHE@TER CHALLENGEイベントで春香P陣営から感じた感情そのものである。何をやっても追いつけない。絶望にも似た感情。やはりPというのは担当アイドルに似るのだろうか。

 

 もう一つ。この作品のキーアイテムは、タイトルにもなっている「桃」である。桃というのは、熟れれば熟れるほどおいしい。しかし、例えばどこかにぶつけたりなど、少し衝撃を与えただけでそこから腐っていく。丁寧に、丁寧に扱わなければ、すぐにダメになるのだ。著者はこれを、天海春香に重ねている。

 

美しくて瑞々しい、果実のような恋が、天海春香の中で育ち、熟れて、ただ収穫を待っている。(p.188)

 

ここは、先の「自然体」にも関わってくる箇所である。17歳の天海春香と27歳の天海春香は地続きで、そして27歳の彼女の中に17歳の彼女は存在し続けている。誰からも、どこからも衝撃を受けることなく、腐らずに、きれいなままでい続けているのだ。

 

 美也の目に、そんな春香はどう映っただろうか。私には、美也が彼女を羨ましがっているように思えた。

 

けれど、同じ道を辿ってきたはずの春香は、大人の女性として成長しながらも、少女のような初々しさを今でも保ち続けている。(p.188)

 

美也の初恋は「10年後」に答えが返ってくることが必ず決まっているものだ。つまり、この作品の「今」から少し先の未来(すなわち美也の告白)をもって、彼女の初恋はどんな形であれ、終わりを告げる。その瞬間、決定的に何かが変わる。それがプロデューサーと恋仲になるという形なのか、あるいは断られるのか、はたまた別の何かなのか、私には分からない。きっと、この作品で描かれている美也にも、春香にも分からないだろう。ともあれ、美也はたとえ、17歳の時の自分を(つまり初々しさを)春香のように保ち続けなくとも、「初恋」に期限が決まっているのだ。それを著者は「区切り」と表現し、春香を「桃」に重ねることで、春香の内にあるもの、そしてそれを捉えようとする美也の心情を描き出している。

 

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 桃と蝶々は、初恋バタフライという曲へのアンサーでもなければ、メインコミュ85話「とおくとおくたかく」に対する答えでもない。ただひたすらに、そこで描かれた春香と美也の地続きの10年後を、非常に冷静に、鋭く描写した名作だ。天海春香の実像を描き出すのに、とても大きな功績を果たしていると言い切れる。この作品が『天海春香学会誌』に掲載されている価値は計り知れない。

 

 そして最後に、著者へ心からの感謝を。たった一文、たった一単語の選び方にも、美也への愛を感じた。美也のことを、ここまで愛情を持って、そして「正しく」描いてくれて、ありがとう。あなたの担当アイドルである春香と同じように大切にしてくれて、ありがとう。あなたの作品は確かに、私という美也Pの心に刺さったよ。

 

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彼女たちは10年後、一連のエピソードをなんと話すのだろう

 

はっぴ~ にゅ~みや~!

 みなさんこんにちは、れぽてんです。1日過ぎてしまいましたが、あけましておめでとうございます。旧年中は大変お世話になりました。新年も何卒、よろしくお願い申し上げます。

 

 さて、そんな私のここ最近。12月31日に初めてのコミケに一般参加。声優の桐谷蝶々さん、ビジュアルアーツ、shopサンライズ、知り合いのフォロワーさんのスペースにお邪魔して、せっせとお買い物をしました。懐は寒いですが、心は温かくなりました。

 

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めちゃ楽しかったです

 

 しかしここ数日の夜更かし、寝不足により若干の風邪症状が見られたため、年越しを待つことなく就寝。風邪はひき初めのタイミングに気合で治すのが正解です。養命酒をごくごく飲み、この日は11時間くらい寝ました。そう、つまり私はミリシタカウントダウンを見ていない。そして1月1日、新年の朝、体調もそこまで悪化しておらず、あと1日2日しっかり寝れば完全回復といったところ。せっせとミリシタにログインです。

 

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かわいすぎるが?????? 衣装似合ってるが??????

 

 ?????????? かわいい。かわすぎて叫んでしまった。年が変わっても美也はかわいい。かわいいなぁ。かわいい。白のパリっとした衣装も最高にかわいい。パンツスタイルもかわいいね。どうして美也はこんなにかわいいんだろう。かわいい。かわいいね。かわいい。

 

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 教養のないワイP、ここで動きが止まる。「お屠蘇……おとそ……? おとそってなんだ。初めて聞いた」。しかし、便利な時代になったものです。「お屠蘇」とGoogleに打ち込めば、それが何かすぐに分かる。ということでポチポチ。

 

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 ふむふむなるほど~……いやお酒じゃん!!!!!! え、美也17歳だけど、さけのみやってコト!?!?!?(錯乱) さすがに未成年にアルコールはまずい気がするのですが、お正月の作法とか、ここらへん詳しい人いたら教えてください。

 さらに調べてみると、どうやらスーパーなどに「屠蘇散」なるものが売っているらしい。しかし残念ながら、探してみても私の近所のお店にそのようなものはなかった。かなしみや。

 

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悔しいので酒は買ってきた

 

 私の担当アイドルである宮尾美也は、いつも私に気付きをくれる。今回でいえば、新年から「お屠蘇」なるものの存在を彼女は教えてくれた。私はいつも、美也に教えられてばかりだ。彼女に何かを与えられるプロデューサーになれるよう、2022年も精進してまいります。Twitterのフォロワー諸氏におかれましては、迷惑をおかけすることもあろうかと思いますが、変わらずお付き合いくだされば幸いです。

 

 それでは、また1年間よろしくお願いします!

 

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煮え湯を飲まされ続けてきた「服」袋についに勝利

 

シャ二マスの声優交代に思う

  アイドルマスターシャイニーカラーズの三峰結華役、成海瑠奈さんの芸能界引退、またそれに伴う同役の声優交代が発表された。

idolmaster-official.jp

 

シャニマスのファンや三峰結華のプロデューサーをやっている人たちの心中の揺れ動きは察するに余りある。私だって、ミリオンライブで同じようなことが起きたらきっと穏やかではいられない。しかし、今回の記事は起きてしまった出来事や公式側の対応、決断についての是非を問うものではない。この先必ず論争になる「三峰結華のプロデューサーを続けるべきか、辞めるべきか」について、所感を残しておきたいのだ。これは私の今後のアイマスとの向き合い方とも関わってくるからである。

 

 問題となるのが「自分はその子の何が好きだったのか」という点である。「三峰結華に魅力を感じ、惹かれていたなら、プロデューサーを続けるべき。成海瑠奈が好きだったなら、追うのを止めればいい」。ある種正解である。しかし「声」というのは、その子を構成する上で核となる要素の一つであることに疑いの余地はないはずだ。歌声が好きとか、その子の声がどうしようもなく好きとか、いろいろあるだろう。実生活でも「この人の声は落ち着くな」と思うことがあるはずである。声は間違いなく、その人のことを魅力的に思う一要素として、重要な役割を果たしている。

 

 もし仮に、何らかの理由で宮尾美也の声優が桐谷蝶々さんから別の誰かに変更された時、私は美也のプロデューサーでい続けられる自信がない。美也の生き様と考え方に共感して「この子を歴史の教科書に残るアイドルにしてあげたい。夢を叶えさせてあげたい」と思ったことは間違いないが、それと同時に、声に惹かれている部分も私の中で、否定しようがない。私は美也の歌声が好きだし、話している声も好きなのだ。蝶々さんの演技が好きなのだ。あの優しく包み込むような声。美也の雰囲気をしっかりと自分のものとして出せる人は、蝶々さんしかいない。蝶々さん以外に考えられない。

 

 結局のところ、どうするべきかはその時の自分の気持ちと相談して決めるしかない。今後どうアイマスと付き合っていくか、どうシャニマスと向き合っていくか、どう三峰結華と歩んでいくか。どんな理由であれ、自分が納得してさえすればいい。この問題は他者の介在など許さず、自分一人で決断すべきことだ。第三者に流されてなあなあにプロデューサーを続けるくらいなら、辞めた方がマシである。べつに「後任の声優さん案外良いじゃん」なんて理由でもいいのだ。プロデューサーである自らが納得してさえすれば、その決断は尊重され、認められるべきものとなる。

 

 私が沼にハマっているミリオンも対岸の火事では決して、ない。今回は「不祥事」と呼ばれるケースのものが発端となったが、声優さんが事故や事件に巻き込まれる可能性、病気で引退せざるを得なくなることだってある。そうでなくても人というのは歳を取る。

 

 推しコンテンツとどういった距離感で、どう付き合っていくべきか。年末年始に考えるのも、ありかもしれない。

 

お前には宮尾美也が足りない

 お前に足りないのは知性でも教養でも愛嬌でも努力でも友情でも勝利でも絵心でもない。宮尾美也だ。そう、お前には宮尾美也が絶望的に足りていない。

 

 だからここで存分にみやみやしていくといい。足りない? そんな人は自給自足だ。今すぐアイドルマスターミリオンライブシアターデイズをインストールして、一緒にみやみやしよう。宮尾美也は良いぞ。今はガンには効かないが、そのうち効くようになる。

 

 では、良いみやみやライフを。グッドみゃおみゃ!

 

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