れぽてんの雑感

夏川椎菜さんと上田麗奈さんと小原好美さんのオタクで美也・エミリーPです

【ネタバレ注意】「青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない」感想

 TOHOシネマズ上野で「青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない」を見てきました。ネタバレ込みの感想を書こうと思います。感想とも言えないとっ散らかったものになりましたが。ちなみに私はテレビシリーズを全話見ただけで、原作小説の方は一切読んでおりません。すごい勢いでネタバレしているので、まだ映画を見ていない人は読まないことをおススメします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・翔子さんとは何者なのか

 今回のヒロインは牧之原翔子です。テレビシリーズでは「大人翔子さん」と「中学生の牧之原さん」が出てきましたね。そしてテレビシリーズではその謎は一切明かされることはありませんでしたが、今回の劇場版ですべてが明らかにされました。翔子さんは未来の牧之原さん本人、双葉曰く「先に未来に到達した牧之原さん」とのことです。意味が分かりません。ただ青ブタではよくあることです。相対性理論が関わっているとのことですが、まあ劇中の説明でなんとなく理解できたので大丈夫でしょう。私は「猿の惑星」を思い出しながら見ていました。確かそんな話でしたよね。まあ私見たことないんですけど。

 翔子さんは「牧之原さん自身の『大人になりたくない』気持ちと『早く大人になりたい』気持ち」の産物との説明がされていました。思春期症候群のため、相対的に周りより時間が早く進んだ結果、先に未来に到達した牧之原さんだと。で、私が気になっているのは時間軸です。劇中の翔子さんは「どの時間軸の」牧之原さんなんですかね。小四の時の牧之原さんであるなら、その小四だった牧之原さんが普通に成長した場合の牧之原さんはどうなっているんでしょうか。牧之原さんと翔子さんが同時に存在している状況はなかなかイレギュラーなのでは。ここら辺を真剣に考え始めると頭が痛くなってくるので止めます。単純に「大人翔子さんは未来から来ました」の解釈が一番納得感がありますね。

・未来を変えるため咲太は動く

 作中、牧之原さんが心臓の病気を患っていて、翔子さんは咲太の心臓が移植されて生き延びることができた結果の未来という事実が明かされます。で、今回は咲太の代わりに麻衣さんが事故に遭います。劇中一番びっくりしたポイントです。何にって、音響ですよ音響。普通にビビりました。こういうところで劇場版要素出してこなくていいから。そしてその延長線上の未来での翔子さんは麻衣さんの心臓を移植されて生き延びていました。麻衣さんがいない世界は当然あり得ないので、咲太は過去(というか現在)に戻り未来を変えるため奔走します。

 

・咲太の選択

 正史では「麻衣さんとデート中(あるいは待ち合わせに向かう途中?)の咲太が事故に遭う。そしてその心臓が牧之原さんに移植される」ということだったんでしょう。しかし今回翔子さんがその未来を教えて、というか教えざるを得なくて、結果麻衣さんが犠牲になった。翔子さんからしても咲太には生きていてほしいはず。こうなってしまったのは、翔子さんが咲太に出会ってしまった時点でいろいろと変わってしまったせいでしょうか。時間遡行系は整合性をつけるのが難しいですね。というかこれ、麻衣さんがドナーカード記入してなかったら廃人咲太エンドでしたよね。紙一重すぎる。

 最終的に、咲太が咲太をぶっ飛ばして咲太を救います。書いていて意味が分からない。そしてその時間軸では当然ドナーがいませんので、牧之原さんはそのまま・・・。集中治療室のシーン、牧之原さんの「高校生になった私が、七里ヶ浜で咲太さんを励ましたり、大学生になった私が、咲太さんをからかったり・・・そんな夢を見ていました」ってところで泣きました。私は「未来を生きたいと願う女の子が楽しい未来を夢想しているシーン」に滅法弱い。

 牧之原さんが翔子さんの存在に気づいていたのには驚きました。これ、牧之原さん(翔子さん)視点の青ブタ普通に見たいですね。

 

・牧之原さんの選択

 結局牧之原さんは今回の騒動、というかすべての元凶である小四の時の将来のスケジュールの場面まで帰って、未来を変える選択をします。「書けました!」はマジで泣く。

 恥ずかしいことにwikiを読んで気づいたんですが、その後の未来は「麻衣さん主演の臓器移植を待ち続ける女の子」の映画が大ヒットして、臓器移植の率が上がった世界なんですってね。私てっきり、将来のスケジュールを変えたことが全部だと思っていました。そりゃそうですよね。作中でも「戻っても病気をどうにかするなんて不可能に近い」って言ってましたもんね。二周してたら気づいたかもしれない。

 あと、この世界では咲太はどうやって花楓の件から立ち直ったんでしょうか。翔子さんなしで立ち直るのって難しいのでは。

 

・最後に

 この先翔子さんは二度と見られないんですね。悲しすぎる。デートからウェディングの一連のシーンが好きすぎた。翔子さんのミステリアスな雰囲気がたまらなく魅力的でした。願わくばまたお目にかかれることを期待したいです。