れぽてんの雑感

水瀬いのりと夏川椎菜と上田麗奈のオタクで美也Pです

メディア批判①

 私は新聞記者をやっている。まだ2年目で、大した成果もあげていないし、そもそも自分は記者に向いていないだろうことにも気付き始めた。きっと、そう遠くないうちに転職をするだろう。まあ、その時また記者を目指すかどうかは、未来の自分の決断に任せたいと思う。

 

 いつもはこのブログでは、主に声優のライブやアイドルマスターについての話を書いているが、今回はそういったものは全くなしで、私が日頃、仕事をしながら感じている「日本のメディアへの不満」をつらつらと綴っていこうと思う。つまるところ、ネタひとつ満足に取ってくることのできない落第記者の愚痴のようなものである。ただ、感覚として絶対に間違っていないという自負もある。定期的に、ここで情報発信をしていけたらと考えている(自分の気持ちの整理という面も多分に含まれるが)。とりあえず思いつくままに書いていくので、話が飛ぶこともあるし、重複する内容も出てくるだろう。気ままに更新していくつもりだ。

 

・前提知識 「再逮捕“へ”」という見出しが意味するもの

 日頃、新聞を読んでいる人なんておそらく誰もいないだろう。もちろん職業柄、何かしらの情報を常に持っていなくてはならず、購読して折を見て読んでいるという人もいることかと思うが、ただ、大方の見方として「新聞なんて誰も読んでいない」というのがあるのは間違いない。事実、発行部数のデータが如実に「新聞は売れていない」ことを表している。めんどうなので、データを示すことはしないが、新聞は売れていないのだ。

 一方、Twitterでヤフーニュースやライブドアニュースなどのツイートを見かけて、RT数が多いからなんて理由で記事を読んでしまう人は多いのではないだろうか。記事の大半は新聞がネット配信しているニュースである(今後、見出しの近くにあるメディアの名前をチェックする習慣をつけるよう勧める)。あるいは、NHKの「首都圏ネットワーク」などは、見ていなくともなんとなく点けておくことくらいはしているかもしれない。つまり、新聞を購読していないからと言って、別に「ニュースに全く触れていない」わけではないのだ。

 

 さて、なぜこんな話から始めたかと言うと、ニュースをよく読んでみると、リード文に「~~~の方向で調整に入った」だとか「~~~が捜査関係者への取材で判明した」だとか「~~~が〇〇日、関係者への取材で分かった。〇〇日にも記者会見を開き、説明する」だとかが書かれている記事がごまんとあることにすぐ気づくと思う。あるいは、読売新聞にはこの手の記事がよく載っているので、機会があれば見てみてほしい。見出しを見れば一発で分かる。「逮捕“へ”」やら「再逮捕“へ”」やらがほぼ毎日踊っている。

 何を意味しているか。これらの情報は例外なくすべて「記者が、政府の偉い人や警察の偉い人と仲良くなって、特別に教えてもらった情報である」ということである。また同時に「しばらく待てば公式に発表される情報である」という点も共通する。結論から言えば、多くの記者(メディア)は「権力側と仲良くなる」ことで情報を「教えてもらい」、いくらか待てば「発表されること」を「他社より早く書く」ことに心血を注いでいる。これがいかに問題か、考えなくても分かるかと思う。メディアは権力側と「癒着している」といっても過言ではないのだ。読売や朝日を購読している人がもしいれば、気を付けた方がいい。日経もまずい。毎日や東京は頑張っているので、そのまま応援し続けてもらいたい。

 

 ところで、最近、記憶に新しいのは週刊文春総務省接待のスクープかと思う。少し前なら、赤旗桜を見る会のスクープだろうか。上記のような手法とは180度真逆の「調査報道」と言われるものに基づいて記事を書き、「世の中を変えるような」スクープを放った点に注目だ。権力の監視というメディアの役割を全うしている。この調査報道こそがまさに真の報道であり、日本の大手メディアはこの点が非常に弱い。

 

 特ダネ、特オチ、夜討ち朝駆け、横並び精神、エゴスクープ、記者クラブ・・・このあたりの単語を並べて検索をかけてもらえば、「いかに日本のメディアがどうしようもないか」が一発で分かる。また、あるいは、私がこれから書いていこうと思っている内容はすべて「現代ビジネスオンライン」の会員限定記事として読める牧野洋氏の一連の記事が網羅している。登録は初月無料の月ごと更新なので、上旬である今、登録して読んでみることをお勧めしたい。

 

 記者クラブ、エゴスクープ、調査報道、後追い記事、権力との一体化・・・。このあたりについて、今後気ままに書いていけたらと思っている。そして願わくば、30年後でもいい、日本のメディアが「調査報道に基づく独自の紙面づくりを行う」業界になっていてほしい。今の若い記者で危機感や使命感を持っている人は大勢いる。肌感覚でそう感じている。実際に世の中的にも「週休3日制の導入」や「終身雇用の崩壊」といった少し前なら考えられなかった変化が起きつつある。高度経済成長期以来変わらなかったシステムの変革のさなかに我々はきっといる。そしてその中心は、20代などの若い世代だと思う。いろいろなことが変わるべきタイミングに来ている。