大丈夫 ずっと歩いてきた道
ちゃんと今日へ 明日へ 続いてる
エミリー・スチュアートが歌う「君だけの欠片」のこの歌詞に、私はいつも前を向く勇気と力をもらっている。
「正しく」前に進めているのか。努力を重ねても失敗ばかりで、本当に成長できているのか。
不安になった時、辛くなった時、この歌を聞くと「大丈夫」だと、これまでの自分の歩みを信じられるようになる。涙も、迷いも、痛みも、悩みも、全部「私の人生の一部で、今の私を確かに形作っているもの」「歩みを進める力になっているもの」だと、前を向けるようになる。
足りないものばかりが目に映って
崩れたバランスで前を向いて
(いつも) 誰かと比べたりしては焦って
何かを忘れてしまっていた
(きっと) いつの間にか慣れた
この街の乾いた風が心地よく触れた
いつか暗い夜に見失ったとしても
これまでに零れた欠片が道標になる
上田麗奈の「anemone」は、いつも私の背中をそっと押してくれる。
いつもいつも、足りないものや失敗ばかりに目が向いてしまって、それでも「前を向かねば」と、バランスを崩したまま無理やり顔を上げる。
意味はないと分かっているのに、自分の持っていないものを持っている誰かと比べることを止められなくて、勝手に焦って、きっとおそらく、私だけが持っている「何か」に目を向けられなくなる。
でも、零れた欠片=自分の今までの経験すべては自分を照らしてくれていて、ちゃんと道を作ってくれている。この歌詞で、そのことを信じられるようになる。
私はずっとこの2曲に人生を救われてきた。私の代わりに私の背中をこの2曲が押してくれる、支えてくれる。私の代わりに、私のこれまでの歩みをこの2曲が信じてくれている。
君だけの欠片とanemoneに出会っていなかったら、私はどこかのタイミングでもっと早く、人生の何かを諦めていた。私はこれから先もずっと、この2曲に助けられながら、なんとか生きていくのだと思う。