れぽてんの雑感

夏川椎菜さんと上田麗奈さんと小原好美さんのオタクで美也・エミリーPです

「おめでとう」にありがとう

6月13日、ミリオンライブ14thライブの主演アイドルが発表されました。まさか、こんなにも早く担当アイドルの主演公演を見られるとは思っておらず、今も夢見心地です。

 

 私がエミリーを担当に加えたのは、2023年12月のこと。それまで私は長い間、美也の担当プロデューサーとしてだけい続けてきました。だから当時、エミリーという子が私にとって何なのか、どんな存在なのか、「担当」と言ってよいのか、とても悩みました。半年くらい考えました。

 その末に私は、彼女の仕掛け人でありたいと思い、決意しました。彼女の紡ぐ言葉や世界がどれだけもきれいで、そしてそれは誰かの支えや救いになるのだということを、仕掛け人というもっと近いところで彼女自身に伝え続けるとともに、一緒に道を紡げればと思ったのです。

 

 エミリーが主演と発表されてから、何人かの友人から直接「おめでとう!」という言葉をもらいました。それはメッセージだったり、身内が集まる通話だったりで。

 もしかしたら、それはそんなに珍しいことではないのかもしれません。ありふれたことなのかもしれません。けれど私にとって、こんなにうれしいことはありませんでした。私にとってかけがえのない存在である担当アイドルの晴れ舞台が決まったことを、他担当のプロデューサーが喜んでくれて、わざわざ言葉を伝えてくれるなんて。

 私からは一言、「ありがとうございます」と返しました。

 

 

 

 私に何ができるだろう。私は何がしたいだろう。私が彼女にしてあげたいこと、してあげられることは何だろう。恥ずかしながら、全く見えていません。

 ただ、この先きっと二度はない担当アイドルの主演公演。当日までのこの3カ月間を何より大事にできればと思います。エミリーと、彼女の一番近くでずっと共に歩んでくれているあの人の覚悟を受け止め、応えられる私でありたいです。

あふれる欠片を抱きしめて、当日をかけがえのない日にできるように

 

私が世界で一番好きな子についての話

 2026年3月27日。アニメ「アイドルマスター ミリオンライブ!」のOVA第1弾にして、宮尾美也が主役の「アイドルマスター ミリオンライブ!~いつか、真ん中で~」Blu-rayが発売されました。

 

ミリアニOVA制作陣の皆さまへ。
 美也を主役に選んでくれてありがとうございます。美也という子を描こうとしてくれてありがとうございます。

美也が主役であることを祝福してくださった方へ。
 勝手ながら言わせてください。ありがとうございます。

OVAをすでに見てくださった方、あるいはこれから見ようかなと思っている方へ。
 ありがとうございます。もし良かったら、感想なんか教えてくれたらうれしいです。

 

 私自身はといえば、このOVAを見てから「美也の魅力ってどこなんだろう」「美也のことをもっと好きになってもらうにはどうしたらいいだろう」と考えることが増えました。

 

 そして、せっかくこうして考えるきっかけをもらったのだから、いっそのこと考え切ってまとめてしまえばいいと思いました。ですから今回は、私が思う彼女についての話を書き綴っていきます。彼女の担当プロデューサーを名乗らせていただいてから7年と少し経ちますが、こうしてまとめるのは初めてです。

 

 ……ちなみに、今の私が「美也の魅力って何だと思いますか?」と聞かれたら、こう答えます。

 

近い夢も遠い夢も同列にあって、同じ「叶えられる夢」であると捉えている世界観

 

 この記事で、あなたにそれを伝えられたらいいなと思います。

 

 近くて、遠くて、深くて、理解が及ばない───彼女は世界で一番素敵な女の子で、世界で一番素敵なアイドルです。少なくとも私は、それを信じています。

 

 

1. 美也の個性について

 のんびり、ふわふわ。でも野心家で、努力家。

 彼女のイメージと言いますか、事実そうなのですが……この側面がいわゆる「ギャップ」として、美也のことをあまり深くは知らないという方も認識してくださっている点かと思います。

ミリシタ公式HPでも「のんびり夢に向かう、 頑張り屋のゆるふわアイドル!」と紹介されています

millionlive-theaterdays.idolmaster-official.jp

 

 私はちょっとだけ意識的に、こことは違うところをいつも見るようにしています。

 私が彼女を見るときに大切にしている視点、つまり「彼女の個性」をここでは書いていきます。

 

1.1. 美也という子はわがままである

 彼女はとてもわがままです。でもそれは、決して自分勝手という意味ではありません。

 

①あれもこれも欲しがるわがままさ

 例えば「Cleasky 宮尾美也」の覚醒エピソード。

 

 例えば「シエル・エトワレ」の衣装エピソード。

 

 例えば「いつかの未来を夢見て」の覚醒エピソード。

 

 彼女はいろいろなものを欲しがります。あれもこれもと、どんどん言ってきます。落ち着いた子ですから、もしかしたらこれは意外な一面に含まれるのかもしれません。等身大の17歳の女の子らしさがうかがえるところです。

 

②「私を見ていてほしい」というわがままさ

 「ハッピ〜 エフェクト!」の覚醒エピソードとか。

 

 「ミリカン! アンコール」の覚醒エピソードとか。

 

 彼女は、お仕事の場面でよく「私を見ていてくださいね」と言ってくることが多いように思います。
 少し飛躍するかもしれませんが、わざわざ言葉にして伝えてくるところに、私は「他の子ではなく」というのをいつもとても感じています。わがままですね。

 

1.2. 想いを共有することを厭わない

 皆さんがその経験をお持ちかどうかは分かりませんが、私にはあります。「うれしい」や「楽しい」、「良いな」といった気持ちを、独り占めしておきたくなる感情です。「独占欲」と呼ばれるものになるんじゃないでしょうか。「自分だけが知っておきたい」というようなもの。

 想像しているよりもずっと、「この気持ちを誰かにも伝えて分かち合いたい」という行動を取るのは、難しい。

 

 けれど彼女は、それを厭わずにできる。だから「すごいな」と思うとともに、人としてとても魅力的だなと思います。

「ミャオコーデ」衣装エピソード

「バタフライ・エフェクト」衣装エピソード

 

 また、そんな他人を思える彼女だからこそ、他人のための行動をすぐに取ることができるのでしょう。「メメント?モメント♪ルルルルル☆」でも、「永遠の花」でもそうでした。

「メメント?モメント♪ルルルルル☆」イベントコミュでは、美也がまつりの記憶を取り戻すために奔走する姿が描かれています。美也の優しさがたくさん詰め込まれたこのコミュが、私は大好きです

「タウラス」覚醒前カード詳細。スキル名…………

「永遠の花」イベントコミュ。美也はゲスト的な登場ですが、落ち込んだ様子の子にすぐに声を掛けにいくなど、随所に彼女らしさが散りばめられていました

 

2. 美也の魅力について

 のんびりでふわふわで、努力家で野心家で、わがままで、想いの共有を大切にできる。私が見てきた/見ている彼女は、そんな子です。もう十分魅力的ですね。大好きです。

 

 でも、美也にしかない魅力って、何なんでしょう。どこにあるんでしょう。ずっと考え続けてきました。

 

* * *

 

 ソロ3曲目「ふわりずむ」でも歌っているように、「ドラマティックよりも日常の奏で」を大切にしている彼女。その一方で、1曲目「ハッピ~ エフェクト!」では「笑顔のバトンをみんなで繋げて世界をHAPPYにしちゃいましょう~」と世界平和を歌っています。ギャップがすごい。

open.spotify.com

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2.1. リアリスティックな側面

 さて、突然ですが、美也は非常にリアリスティックな一面を持った子です。「宮尾美也とのメモリアルコミュ4」を見てみましょう。

 

 ここで分かるのは、「彼女が自らの実力の現在位置を正確に把握している」こと。つまり彼女は、「自分が叶えたいと思っている夢と、今のギャップをしっかりとつかんでいる」ことになります。「今の自分はこう。夢(あるいは近い目標、やりたいこと)はこうだから……ここが足りない。じゃあ努力しよう!(あるいはこうすればいい!)」という感じでしょうか。足元がとてもよく見えているわけです。

 

 この努力(行動)の方向が、彼女の場合は少しずれることが多い。でもそれは、彼女なりに考えた結果そうなっている。それこそ彼女の個性や魅力の一つと言えるでしょうし、プロデューサーとしてやるべきことは、そんな彼女が輝ける場所を用意することです。

 よほどずれていたら、それもまたプロデューサーの出番かなと。私だったら、なるべく彼女の気持ちに寄り添って、できる限りで意図を汲み取って、ほんの少しの軌道修正を図ろうとするかなと思います。

 

 さて、この「努力の方向がずれがち」(あるいは「行動がずれがち」)という部分が、彼女が「マイペース」と評される理由かなと個人的には見ています。だから、人よりも少しだけ歩みがずれてしまったり、遅れてしまったり、回り道をしてしまう。

 なんと言えばいいのか、彼女のマイペースさというのは「最短距離で一歩ずつ」というイメージではなく、「時には回り道をしながら、それでも真っ直ぐな道と同じ目的地に必ず辿り着く」を指しているのではないかなと。

 回り道をしているので、当然時間はかかります。でも彼女は必ず辿り着きます。そういうマイペースさなのではないかと思います。

 

 そんな彼女の良さが表れているコミュの一つが、「Legit Crossover」イベントコミュ第4話「Calling Likeness」ではないでしょうか。これは、シンデレラガールズの「レイジーレイジー」とCleaskyがコラボした際に展開されたストーリーです。

 仕事直前に突然失踪した一ノ瀬志希。普通であれば「仕事があるから戻ろうよ」と説得するでしょう(私ならそうします)。けれど美也は、志希の事情を聞いた上で、「私たちはコラボメンバーで、一緒にいられる時間はきっと多くない。仕事は心配だけれど、一緒にいないともったいない」と伝えて、志希と向き合います。

 優しく、賢く、独特な彼女らしい理由だと思います。

 

 また、そうした「ずれ」から、彼女には失敗も少なくない。「マイペース」という側面だけを見れば、「失敗をそんなに気にしない子なんだ」と捉えてしまうかもしれませんが、決してそうではありません。

 

 「マイペースユニット」の覚醒エピソードでは、競技にないパン食い競走を特訓してしまってチームに貢献できなかったことを気にしていました。

 

 「ミャオコーデ」の覚醒エピソードでは、リテイクを何度も出してしまっていることに負い目を感じているようでした。

 

 彼女はそうした失敗を時には自らの力で、時には仲間と一緒に、時にはプロデューサーの支えで乗り越えます。一つずつ、一歩ずつ。

 

 そう、「ドラマティック」なことなんてありません。全部全部、「日常の奏で」です。

 

2.2. ドラマティックよりも日常の奏でという「ギャップ」

 ここでこの章の一番最初に話を戻します。どこまで戻すかというとソロ曲の話までです。

 

 「世界平和」。あるいは彼女のアイドルとしての目標である「歴史の教科書に載ること」。どちらもとてもとても壮大です。普通は目標にも掲げないくらい、途方もないものです。

 そんな夢を、自らの実力の現在位置を正確に把握している聡い彼女が掲げている。ここの「ギャップ」が彼女の魅力の一つだと、私は思います。

彼女とのファーストコンタクトが描かれる「宮尾美也とのメモリアルコミュ1」。ここですでに「歴史の教科書に載る」という夢を口にしてくれています

 

 ここで「ギャップ」と鍵付きにしたのは、彼女にとってこのことはギャップではないからです。

 

 彼女は「歴史の教科書に載ること」が「遠い夢」であることを知っています。理解しています。だから叶えるために努力を重ねています。

「ふわりずむ」覚醒エピソード(画像提供:らいのふ氏)

 

 普通は掲げることすらしないような、途方もない目標。普通、努力したって届かない。だから努力すらしないでしょう。

 

 でも、彼女は努力する。なぜか。

 

 ……なんてことはありません。努力を重ねれば、きっと手が届くと「信じているから」です。それは「次のお仕事を成功させよう」「次のライブを成功させよう」といった「近い夢」を叶えられるイメージを持てるのと同じように。

 

 つまり、夢の近さ・遠さ(=夢までの距離)なんてものは彼女には関係がない。彼女の「夢」はすべて、日々の努力が叶えてくれると「彼女が信じているもの」なのです。

 

* * *

 

 この記事の一番最初に書きました。私が今、彼女の魅力は何ですかと聞かれたら、「近い夢も遠い夢も同列にあって、同じ『叶えられる夢』であると捉えている世界観」と答えると。

 

 今ならあなたに伝わるでしょうか。美也の世界は、手を伸ばせば届く距離のものと気が遠くなるほど途方もない距離のもので構成されているのです。

 

 そんな、近くて、遠くて、深くて、理解が及ばない彼女のことが大好きで、世界で一番素敵な子だと信じているから、私は彼女の担当プロデューサーをしています。

 

3. おわりに

 私が思う彼女の魅力は、ミリシタのコミュを時に材料にしながら、公式の出してきたものと時に戦いながら、さまざまな方の考えにも触れてインスピレーションをいただきながら、考えていったものです。

 だから、きっとあなただけが見ている「宮尾美也」もいると思います。もしよかったら、それもぜひ教えてください。

 

 ちなみに、最後の一番強調した部分についてですが、実はほぼ受け売りです。正確な表現をするならば、当時この考えを知り「いや、美也ってこれじゃん!!!!!!!!」と膝を打った、になるでしょうか。自分でもつかみ切れていなかったものを言語化・表現したものに出会えたと言いますか……とにかく衝撃を受けました。
 『宮尾美也という偶像』(https://xfolio.jp/portfolio/perico_004/works/3299363)という作品があります。私はこの本を、家の中で一番取り出しやすい位置に置いていて、すぐに手に取れるようにしています。

私にとってとても大切な本です

 

 この考え・解釈を根底に、改めて美也と向き合って、私なりに考えをまとめていって書き上げたのが今回の記事になります。
 彼女のことを好きだと思ってくれる人が、好きだと言ってくれる人が、一人でも増えてほしい。彼女の担当プロデューサーになってから、それを思い続け、願い続けています。この記事がその助けになるようなことがあれば、とてもうれしいです。

 

* * *

 

 最後に、大好きな彼女の、私が大好きな言葉でこの記事を終わらせたいと思います。

 

 私はこれからも、彼女の担当プロデューサーとして、彼女のための行動を、想いを積み重ねていきます。

 

 いつか一緒に、歴史の教科書に載るその日まで───

 

遠い目標でも、近づいてるって信じさせてくれる人が、私にはいますから……頑張りますよ~! お~!

(「ふわりずむ 宮尾美也」マスターレッスン ランク4 専用ボイス)

止まり木は/帰るところは──あなた。宮尾美也と郁田はるきについて

 宮尾美也担当プロデューサーであれば、郁田はるきは絶対に刺さる──はるきのコミュを一通り読んで、そう思った。

 

 別に、美也とはるきの性格や言動が似ている、と感じたわけではなかった。「じゃあ、なんでそう思ったんだろう」。いろいろと考えを巡らせた。

 

 その中で、「現行ノスタルジー」と「桜花拾」に「記憶」と「永遠」という共通項を見出して、それについて書こうともした。でも、うまくまとめられなかった。自分の感じたことの出力としてはどこかずれてしまった。だから、現段階で無理に言語化することを諦めた。

 

 けれど不思議なことに、そう決めたら一つ、頭に浮かんできたものがあった。今回はそれについて書き残しておきたい。

 

 美也とはるきについては、「プロデューサーとの歩み方」が似ている、と思うのだ。

 

* * *

 

 美也もはるきも、アイドルが昔からの憧れだったわけではない。彼女たちにとってアイドルは、偶然が運んできたもので、夢をかなえるための手段にすぎない(というのは少し言い過ぎかもしれないが)。
 今はアイドルとして活動してくれているが、その夢をかなえられる他の手段があるのなら、あるいは美也/はるきが望むのなら、形はアイドルでなくたっていい、と私は思っている。

「ふわりずむ 宮尾美也」にて、美也が39プロジェクトを知ったきっかけが明確に描かれた(参照:https://mltd.matsurihi.me/cards/3148

はるきは、「W.I.N.G.編」の一番最初のコミュである「見つめる先にあるもの」でプロデューサーとの出会いが描かれる

 

 でも、だからこそプロデューサーが必要なのである。アイドルのプロデューサーではなく、美也/はるきに惹かれた存在としての、美也/はるきだけのプロデューサーが必要なのだ。プロデューサーと担当アイドルとは、一蓮托生である。その性質が特に強いのが、美也とはるきなのではないかと思う。


 美也にとっては「遠い目標でも、近づいていると信じさせてくれる人」(「ふわりずむ」マスターレッスンランク4専用ボイス)であり、はるきにとっては「走った先に何もなくても、ふたりで笑ってくれる人」(「連綿と、桜」)である。

マスターレッスン ランク4(いわゆる4凸)にも個別でテキストが設定されている

大好きな言葉。「連綿と、桜」の「幻燈」で読むことができる

 

 こうした「一蓮托生性」が垣間見られるコミュが、それぞれでもう一つある。

 

 まず、「初恋バタフライ」衣装エピソード。
 美也は、蝶は蛹から羽化しても、そこで終わることなく空に羽ばたいていくものだとした上で、「私も負けずに上を目指す」という決意を示してくれる。そして、「ずっと飛んでいると、ちょうちょも疲れてしまうと思うので……たまに、止まり木になってください~」とプロデューサーに要求(「わがままを言う」という表現でも差し支えないだろう)する。

彼女の担当プロデューサーとして、とても大切にしたい言葉

 

 はるきの方は「song for you」を出したい。
 このカードは少し特殊で「パラレルコレクション」といい、「アイドルのifの未来が垣間見える」ものだ。この世界線では、どうやらはるきはアイドルを辞めてアーティストとして活動を続けているようだった。その中で彼女は「自分の制御できないものがどんどん広がっていく」ことを感じ、「一度、距離を置いてみたいと」と、休みを考えていることをプロデューサーに明かす。
 そして、終盤、半年間の世界一周旅行に行くことを決めた彼女との空港でのシーン。彼女はプロデューサーに、「どこに行っても、わたしの帰るところはいつだってここです」と告げてくれる(この点は「桜花拾」が前提の話運びなのだが……そもそも「song for you」というカード自体が過去のコミュとのリンクがありすぎて、とてもではないがここでは説明し切れない。ぜひはるきを追ってみてほしい。はるきのコミュを一通り読んだ上での「song for you」はめちゃくちゃ刺さる)。

「桜花拾」で彼女が見出した「永遠」の先にあるものとして、この言葉を伝えてくれる

 

 「止まり木」と「帰るところはいつだってここ」。言葉は違うけれど、示しているものはとてもよく似ている。信用、そして信頼。美也にとっても、はるきにとっても、プロデューサーという存在はなくてはならないのだ。

 

 プロデューサーとして美也にできること、しなければならないこと、在らなければならない姿。
 プロデューサーとしてはるきにできること、しなければならないこと、在らなければならない姿。
 きっと、両者の像はとても近いのだと思う。だから私は「宮尾美也担当プロデューサーであれば、郁田はるきは絶対に刺さる」と思ったのかもしれない。

 

* * *

 

 私はこれからも、担当アイドル/惹かれたアイドルと向き合って、理解しようとする営みを続けていきたい。

 

 その先に、私にしかできない唯一無二のプロデュースがあると信じている。

 

私と郁田はるき

 どうして気になったのか、きっかけはよく覚えていない。

 

 強いて言えば、尊敬しているあるプロデューサーの方が「私は郁田はるきのファンなんです」と言っていたことくらいな気がする。あるいは、螺旋公演の現地参加を決め、「それまでに気になる子のWINGくらいはやっておきたいな」と思って、その延長線上ではるきに手を伸ばしただけかもしれない。

 

 ともあれ私は、2025年、郁田はるきという子に出会った。

 

 

 

* * *

 

 

 

 WINGを読んだ。めちゃくちゃ良かった。

 

 はるきは、自分の中に湧いてきた気持ちに対して「これはこういうもの」「これはこうかな?」「これは……ちょっと分からないかも」と分けた上で、ちゃんと言葉にして表現できて、かつ向き合うことができる柔軟さと寛容さを持った子だった。そして、外から何を言われても曲がることのない芯がある子だった。

 

 WINGの一つひとつの通過を喜び、その喜びをちゃんと言葉でプロデューサーに伝えて、思い出として積み重ねている姿もとても印象的だった。

シーズン1

シーズン2

シーズン3

シーズン4

 

 そして何より、モーニングコミュ9。


 てってれーてれれれってれーパーフェクトコミュニケーション。一発で惹かれた。かなり、かなり良い。空想の話として、乗るなら何がいいかという話題に「ドラゴン」と返して、それにうれしそうに受け答えしてくれる子を、好きになるなという方が無理だろう。

 

 

 

* * *

 

 

 

 ユニットにフォーカスが当てられたファン感謝祭を経てのGRAD。これが本当に良かった。とにかく良くて、良すぎて……うまい言葉が自分の中に見つけられなかった。

 

 彼女が長く続けてきた絵。歌やバラエティ出演といった、アイドルとしての活動。うまくいかないことが目の前にたくさんあって、それに押し潰されそうになっている姿が描かれていたのがGRADだ。

 

 それまでにいくつかのP-SSRのコミュも読んでいた。その上で、私ははるきの世界の見方やその受け取り方、それを受けての「どういう風に表そう」という部分の考え方、そしてその先にある表し方が好きだった。

 

 だから、こんなにも泥臭く、人間臭く悩んで、苦しんで、もがく姿が描かれていたGRADは、私にとってはるきが一気に近くなったエピソードだった。苦しくても、できなくても、どうしようもなく落ち込んでも、全部に真正面から向き合ってもがき続ける彼女を見て、「あ、こういう子だったんだ」と思った。ぼんやりとしていたはるきの輪郭が、私の中ではっきりとした。




* * *

 

 

 

 Landing Pointでは、とうとうはるきの問題の本質が描かれた。“引力”。「はるきには……その手に残したいものがないのか?」「……ある、はずなんです。でも…………わからなくて」。

 

 結局、このコミュ内ではるきの引力が何なのかに対する答えは明示されない。きっとそれは、彼女がこれから探していかなければならないものだからだろう。そう、プロデューサーと一緒に。はるき自身の手に残るような何かを。

 

 そして、この点のファーストステップが、シナリオイベント「結実、の先に」だったのではないかと思う。「足跡を感じられたのなら、それがその人の歩み。その人だけが感じられるものなんだろうなって……わたしの中にも、ちゃんとそれはあったんです」。彼女の中には、これまでのすべてがちゃんと積み上がっている。積み重なっている。そしてその先に、彼女だけが表現できるもの(引力)があるに違いない。

 

 また、少し巻き戻るが、STEPでは、Landing Pointで提示されたはるきの「問題」に対するはるき自身の答えが示されていた(と私は理解した)。「いつまでも、苦しかったり迷ったりしているわたしのこの声や想いが───どこまでの人に届いて、その心に残ってくれるかわからないですけど───わたしは、この世界が、人がとても好きだから、これからもずっと投げかけていたい。……たとえ、全部間違ってて何もかも消えてしまっても」。

 

 

 

* * *

 

 

 

 はるきは、自らの気持ちに真摯に向き合える子だ。そして、自分の中に軸があって、芯がある。だから、向けられる言葉や感情をしっかりと受け止められて、落とし込むことができる。形にしようとできる。受け止められるからこそ、悩んで苦しんで傷ついてもがく……でも、そのことから逃げない“強さ”が、はるきにはある。

 

 「担当プロデューサー」だなんて名乗れない。だから、名乗らない。けれど、郁田はるきという子に惹かれた自分を信じて、時間をかけて本当によかった。

 

 私は、郁田はるきが大好きだ。

 

「きみを救いに行く」〜それは“2年4ヶ月越し”のリベンジ〜

 3月14、15日。無念の延期発表から1年4ヶ月後、場所を名古屋から北九州・小倉に変え、ミリオンライブの11thライブが開催された。両公演を無事に始められ、そして何事もなく終えられたことを喜びたい。


 さて、11thライブの延期に際しての個人的な思いは、前回記事に綴った通りだ。とても悔しかったしかなり落ち込んだ。ミリオンライブを共に追いかける友人らがいなかったら、きっと立ち直れていなかったと思う。

 そんな失意の中にあっても、「必ず開催される」と信じてチケットをリセールに出さなかったこと。会場が変わって遠くなっても「行く」という決断を下せたこと。いずれも過去の自分に感謝したい。

 もう一つ。実は私にとって小倉は「リベンジに行かなければならない土地」だった。
 忘れもしない10thAct3。本当に仕事の環境も状況も酷くて、私自身なかなかに追い込まれていて、観光なんてものは一切できなかった。そんな余裕はなかった。なんだったらライブに行けるかどうかすら怪しかった。「楽しみ切れた」なんてとても言えなかった。めちゃくちゃ悔しかった。
 だからこのとき私は、「また福岡でライブが開催されたら、絶対に門司港に行くし下関にも行く。目一杯観光するんだ」と決めたのだ。

 そう、私にとって、この2日間は“2年4ヶ月越し”のリベンジだったのである。
 
 
 
***
 
 

 1日目。始発の新幹線に乗り4時間半。小倉駅で下車。友人の車に荷物を置かせてもらい(致命的なミスをしていたことに後で気付く)、たまたま合流できた仕掛け人と小倉城へ。

行きの新幹線から見えた富士山。めっちゃ綺麗

小倉駅のあり得ないモノレール。何らかの法に抵触してそうだが問題ないのか

道中、名鉄観光のコラボのエミちゃんを発見

小倉城の庭園。快晴で気持ち良かった

 

 そして、お昼を調達しにクラウン製パン(美也のコラボ先!)に行ったのだが…………財布がなかった。車に置いてきた荷物に忘れてきた。アホ。泣く泣くそのまま会場に向かった。マジでアホ。私の「カレーパンで幕張方面を威嚇する」計画は未遂に終わった。

美也のコラボ先にパン屋さんを選ぶ当たり、名鉄観光にはやり手がいる
 
 会場でいろんなプロデューサーとエンカして(地方の公演だと、滅多に会えない方ともお話しできるのが本当に良い)、「地元銘菓持ち寄り全国大会」(という名のピクニック)もやった。ライブ前のこの時間も、私にとってはライブの一部である。

しゃけさんの育さん。かわいい

ピクニックすぎる
 
 開演ギリギリながら会場入り。A8ブロック。フルフラット会場の席ガシャはどうやら勝ったようだ。それと、ライブが始まってから分かったことだが、蝶々さんの立ち位置のサイドだった。本当にありがたい。
 ライブ自体は「本当に本当に本当に良かった」という感想しか浮かばないものだった。最高だった。全力の「COLORS ON CANVAS!」を届けられたと思う。ロコ、主演おめでとう。ロコP、最高のプロデュースでした。
 ステージに原s……あかりん先生が出てきたとき、親交のある育・ロコPのことを頭に浮かべながら「本当に良かったね……」ということを思えたのも良い思い出だ。
 それと、「I did+I will」美也センター、ほんっっっっっっっっっとうにありがとう。Jerry PoP Beans5人目のメンバーとは宮尾美也だったのだ(Act2で「月曜日のクリームソーダ」も歌わせていただいている)。「来たらやばいなぁ」とは思っていたのだけど、最高の贈り物だった。美也の「この時代は元気ですか?」、一生味する。死ぬまで擦ります。

現行ノスタルジーの覚醒エピソード。このコミュを読み解いていくと、彼女がなぜセンターだったのか、「この時代は元気ですか?」がどういう意味を持つかが見えてくる
I did+I willの歌い分け
 
 
 
***
 
 
 
 2日目。バスで唐戸市場へ。

ふたマスの浅利七海。港側とは少しだけ逆に歩いた先にある。他のプロデューサーがみんな撮りに来ていてここだけあり得ない人口密度になっていて面白かった

ふぐ刺し。とても美味しかった。また食べたい

でっかいふぐとエミちゃん

 同伴の友人から「門司港までフェリーだと早いよ〜」と事前に教えてもらっていた通り、フェリーで移動したら本当に早かった。天気もとても良かったので、気持ちの良い移動だった。ちなみに乗船していたのはほぼプロデューサーだった。

 門司港もざっと観光。跳ね橋、展望台、焼きカレー……また、レトロな街並みは見ているだけで楽しかった。また来ることがあったら、もう少しゆっくり回れたらいいな。

結構角度が付いてびっくりした跳ね橋

展望台。空に手が触れる場所

景色が良い

歩いて回るだけでも楽しかった

初めての焼きカレー。いくらでも食べられそう

門司港駅。とてもレトロ

想定より早く小倉に着けたのでリベンジした。美也の好きなものはサンドイッチ(公式プロフィール記載)。だからパン屋さんのコラボだったんだと思う
 
 会場まで移動して、展示を見たり、プレゼント色紙合わせをしたり、いつか来るエミちゃんの主演公演の予行演習をしたり。
このはしゃいでるマネキン本当に好き

小さすぎて、読めなぁいっ!

もう少しでミリアニOVAが発売される

ミリシタ生配信プレゼント色紙合わせ。どうやったらサイン入りの方が当たるのか。ちなみに、該当のポストは「エミリーちゃんエミリーちゃんエミリーちゃん……」だったらしくこの世の終わりを感じる

【ツイプラ】エミちゃんの主演公演で、これでもかというくらいエミもふを集めて周りのプロデューサーを怖がらせませんか?

ぽぽさんの可奈とロコ。かわいい
 
 2日目の席はB11ブロック。ステージも遠くなく、さらに移動中のトロッコを最前で見られる位置。2日間ともとても席運が良かった。
 「ライラックにつつまれて」がうれしすぎてイントロでガッツポーズをしたり、MOIW2025の忘れ物だった「スペードのQ」や「Light Year Song」を回収できたりしたこともとても喜ばしいライブだった。
 けれど、やはり一番の思い出は、「君と同じ物語」で泣けたことだと思う。ほんの一欠片だったとは思うけれど、百合子Pの想いを知っていたから、七尾百合子の物語を知ることができていたから、自然と涙が溢れてきた。

 

 前後するが、「地球儀にない国」で百合子と伊藤美来さんに「エメラルドの海原」をきっと届けられただろうこともハイライトだ。

 

 
 
***
 
 

 “2年4ヶ月越し”のリベンジは、無事達成できた。かけがえのない、心から楽しいと思えた2日間だった。そしてロコP・百合子Pの熱を受け取って、最近は「美也の主演公演が来た時に、私が彼女のためにできることは何だろう」とずっと考えている。ほんの少しでも、彼女のステージを輝かせるための手伝いができたらいいな。

 ほぼ全ブランドを追うようになったからこそ、分かった。私にとってミリオンライブは、ミリオンライブのライブは、やはり特別なようだった。

ミリオン11th延期公演開催に寄せて

 それは私にとって初めての経験だった。

 

 忘れもしない、2024年11月8日18時10分。一つの「告知」が、アイドルマスター公式から投稿された。タイトル名は「『THE IDOLM@STER MILLION LIVE! 11thLIVE』開催延期についてのご案内」。

 

 次の日から2日間、名古屋でミリオンライブのライブが開催される。だから、当然すでに移動手段は確保していたし、ホテルも取っていた。どこで何をするかも、誰と会うかも決めていた。荷造りだって済ませていた。何より、「コンテンツの行く先を決める」と言っても過言ではなかっただろう、1年間の10thライブツアーを経て、ミリオンが次に打ち出した「主演公演制」というチャレンジの始まりを見届けることを、とても楽しみにしていた。

 

 あとは行くだけ。行くだけだったはずなのだ。

 

 

 

*   *   *

 

 「公演の延期なんていう大きすぎるお知らせをこんなギリギリにするはずがない」。あまりにも、あまりにも直前すぎて、信じられなかった。でも、それはどうやら本当らしかった。

 

 仕事を終わらせて、家までの道中でたくさんのことを考えた。

 

どうやら、信じられないけれど本当にライブはないらしい。

気持ちを切り替えて前向きなポストをしている人がたくさんいる。

どうすればいいんだろう。

分からない。

辛い。

どれだけも楽しみにしていたことか。

しんどい。

私にとっては10thライブツアーでつなげることができた縁を深める機会でもあったんだ。

何も分からない。

切り替えて前を向いてる人、すごいな。

名古屋に行って何するの?

お金かかるね。ライブないんだよ。行くの?

本当にライブないんだ。

あの人にあれを渡して、あの人とはこの話がしたかったな。

きっと夢みたいに楽しいはずだった3日間が、ないんだ。

 

 考えながら、このまま名古屋行きをキャンセルして、土日一人で家にいても「辛いしんどい立ち直れない」とSNSに呪詛を吐くだけのマシンと化すだろうなと思った。何より、親しくさせていただいている人たちが、同じようにショックを受けていて、数時間程度で立ち直るなんてことはできていなくて、「私だけじゃないんだ」と思えた。マイナス方向だったけれど、私はそれにとても救われた。

 

 一人でコンテンツを追っていたら、この出来事を契機にきっと私はミリオンから離れていたと思う。最終的に私は、当初の旅程からほぼ変えずに名古屋に行くことを決めた。

 

 一緒に行く予定だった友人らと緊急の通話を開いた。「この状況でそもそも行きたいという人は何人いるのか」「ホテルのキャンセルは利くのか」「キャンセル料はかかるのか?」などなどを、とにかく急いで確認し、修正し、決めていった。

 

 それとともに、本当に少しずつだけれど前向きな気持ちにもなっていった。「名古屋満喫するか……」と思えるようになってきた(辛かったけれど)。しかも、当初計画していた「パフェの会」参加者に連絡を回したところ、なんと全員名古屋に行くらしいことも判明。これも私にとっては大きな救いとなった。

 

 3日間、名古屋を楽しみ切った。でらますのコラボ先を中心に、たくさん遊んだ。一番うれしかったのは、会いたかった人ほぼ全員と会うことができたことだ。不思議なことに、みんな名古屋にいたのだ。弱い私は、一人だったらふさぎ込むことしかできなかった。「縁をつなぐ」という努力を怠らずに生きてきたご褒美だったのかもしれない。

 

 

 

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 「『THE IDOLM@STER MILLION LIVE! 11thLIVE』開催延期についてのご案内」は、私にとってトラウマになった。きっと担当プロデューサーほどじゃない。比べることも烏滸がましいと思う。けれど私は、この出来事で確かに傷ついたのだ。

 

 その後、ちょくちょくこの投稿をネタのように引き合いに出すポストを見かけた。普通に人じゃないと思った。「ああ、真剣なロコP・百合子Pの知り合いがいないんだな……かわいそうに……」と、絶対に目に入れないようにした。ロコPと百合子Pのことを思えば、そんなことできるはずはない。もし自分の担当アイドルの主演公演で同じことがあったらと、考えないのだろうか。別に「切り替えられる」という人は、それでいい。私と一生交わることのない道を歩んでいただければと思う。決して仲良くはなれないと思うので、交わったところでお互い時間の無駄だろう。

 

 

 

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 そんな、多分きっと多くの人に「何かしら」を残した11thライブの延期。そんなライブがようやく開催される。あと3週間を切っている。

 

 少しでも公演に花を添えられればと、ロコ・百合子の応援企画にそれぞれ参加した。きっと順調に準備が進んでいることと思う。もう大詰めかな。担当アイドルに真剣な人の企画であることは知っているから、現地でその熱を感じることができるのをとても楽しみにしている。

 

 エンカの約束もした。地方公演の楽しみは、首都圏開催だと来られない地方住みの友人にあいさつができることだ。久しぶりに会える人もたくさんいる。会えた人には私の地元の銘菓を渡そうと思っているから、どうかもらってほしい。あとサインも用意しておいてね。ねだるから。

 

 小倉で何をするかもだいたい決めた。門司港や下関にも足を伸ばすつもりだ。私的にはAct3のリベンジ。当時は本当に仕事の環境が酷く、何一つ楽しむことができなかった。どうか晴れてくれますようにと、今から祈っておこう。

 

 

 

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 前回更新の記事で、私は「主演公演は、その主演アイドルの担当プロデューサーのものだ」と書いた。

wafumiru.hatenablog.jp

 今回は、ロコと百合子の担当プロデューサーのものだ。思いっきり楽しんでほしい。めいっぱい浮かれてほしい。笑ってほしい。泣いてほしい。1年4か月待ち続けた気持ちを全部ぶつけてほしい。

 

 

 

 その日を指折り数えて待とう。ああ、楽しみだ。もう少し!

大きな救いとなった「パフェの会」。
肝心のパフェの写真で良いやつがなかった

シュシュ合わせもぜひリベンジしたいところ

主演公演は誰のもの?


 2023年4月から24年2月まで行われた10thライブツアーを経て、ミリオンライブが次に打ち出したのは「主演公演制」だった。

 

 その全容が明らかになったのが12thライブ。私はDay1現地、Day2配信で参加したが、見ていて強く感じたのが「主演アイドルに抜擢されたアイドルが『特別』だということ」。あそこまで麗花さん・歌織さんを立たせた演出や表現、選曲をしてくれるのかと、素直な驚きを覚えた。2人の担当プロデューサーにとっては、きっと人生で一番うれしい日になったのではないかということも思った次第である。

 

 麗花さん担当プロデューサーの知人・友人がやや多いという私の交友関係に左右されている部分はあるだろうが、12thライブ開催前後において、「麗花さんってこういう子なんだよ」「私の見てきた麗花さんはこんな子だよ」というのを発信する記事をいくつも見かけた。私も読ませていただき、想いの込められた文章の数々に胸を打たれたりもした。

 

 その中には、「普段はあまりこういうことはしないのですが」という前置きがされているものも少なくなかった。そういった方の筆を執らせたのは、「もしかしたら二度はないかもしれない、担当アイドルの主演公演だから」というものの力だろう。他にも、いつも以上にその公演を楽しみにしている担当プロデューサーの姿が見られた。

 

 さて、主演公演制が発表されて以来、そして延期開催とはなってしまったものの11thライブに向けてロコP・百合子Pが作り上げてきた空気感に触れて以来、考えていたことを12thライブを経て改めて強く認識した。主演公演とは、他の誰でもなく「その主演アイドルの担当プロデューサーのもの」なのだ。

 

 主演公演は何より、その主演アイドルの担当プロデューサーが心からうれしいと、幸せだと思えるものになってほしい。

 

 そして、その日が特別だったと自らが思えるようなことをしてほしいなと、個人的には勝手に思っている。何も大がかりな、目立つ企画を立てて実行するだけがそれではない。上述したように「普段はしないけれど、記事で発信してみようかな」とか、「担当アイドルを意識して当日コーデを頑張ってみようかな」とか、そういったものでいい。とにかく、「特別な思い出になるようなこと」をしてほしい。

 

 もちろん、これは私の考え、思索、思想である。誰かに押し付けるつもりも強いるつもりもない。他の子の担当プロデューサーが「目立つ行動をするな」なんて話をしているわけでもない。12thライブを見れば、確かに他の子にもスポットライトが当たっているし、美也担当・エミちゃん担当として喜ばしい場面も少なくなかった。

 

 ただ、「担当プロデューサーが担当アイドルの主演公演に懸ける思い」だけは想像、あるいは知っていてほしいと思う。

 

 私自身もなるべくその点を意識しながら、これからも主演公演を、ミリオンライブの新たな挑戦を追っていきたい。

大切なソロ曲である「サマ☆トリ 〜Summer trip〜」を、美也と一緒に歌わせてくれてありがとう