れぽてんの雑感

夏川椎菜さんと上田麗奈さんと小原好美さんのオタクで美也・エミリーPです

ふわもこ合同に寄稿しました

 いつもお世話になっております。れぽてんです。

 

 2024年11月17日に開催されたISF13にて、えっぐぱにーの様より頒布されました『ふわもこいちごミルク合同』(主催:ぱにろく様)に文章を寄稿させていただきました。即日解禁OKとのことですので、ここに投稿いたします。

 

 ふわもこ♡いちごミルクのかわいさがめいっぱい詰め込まれた、愛溢れる合同誌に参加できたことを光栄に思います。メロンブックスにて通販をやられているようですので、ぜひお買い求めください。素晴らしい作品ばかりです。

https://www.melonbooks.co.jp/detail/detail.php?product_id=2667306

 

 

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ふわもこから「プロデュース」を見る

れぽてん

 

 この文章を読み進めていただく前に、前提として知っておいていただきたいことがある。私は、宮尾美也・エミリー スチュアート担当プロデューサーだ(以下、2人のことは順に「美也」「エミちゃん」とする)。ではなぜ、この合同誌への寄稿に至ったのか。そこも分かるよう、以下綴っていきたいと思う。

 

 中谷育さん(以下、「育さん」)に私が興味を抱くようになったのは、「THE IDOLM@STER MILLION LIVE! 9thLIVE ChoruSp@rkle!!」Day1が始まりだったように記憶している。人によってはあまり好ましく思わないエピソードかもしれないが、中の人きっかけだ。
 ミリオンライブ恒例の「Thank You!」わちゃわちゃタイム。桐谷蝶々さん(美也役、身長165cm)が原嶋あかりさん(育さん役、身長139cm)の両手を持ってバンザイさせているではないか!!!! これを現地で見た私はあまりの衝撃にひっくり返った(ちなみに10thツアー全部で一緒にわちゃわちゃしていてそのたびに横転した)。
 育Pさんとの関わりが徐々に増えていったのは、このあたりだったように思う。より正確を期すならば、個人的にはTC(投票イベント)終了後からその頑張りを見続けてきたのだが、ここではその話は関係ないため割愛する。

 

 そんな育Pさん方イチオシの衣装が「ふわもこ♡いちごミルク」(以下、「ふわもこ」)だった。ことあるごとにX(旧ツイッター)のTLでスクショを見かけ、衣装のかわいさに脳を焼k……やられている文章も数多く見た。それらを「受動喫煙」しつつ、「そんなにいい衣装なんだな」「担当と一緒にステージに立たせてあげたいな」と思うようになっていった。最終的には、2024年1月に限定セレチケでお迎えした。

 

 「イベントを頑張る」「ガシャを引く」「フラスタを出す」など……「プロデュース」のやり方はさまざまで、もちろん挙げた以外にも数多く存在するだろう。そうした中で、ふわもこをお迎えするに至るまでの一つひとつに、私は「ああ、これこそ『プロデュース』だよな」と感じていた。
 反応は少ないかもしれない。爆発力はないかもしれない。それでも、「この衣装かわいいよ! 素敵だよ! 見てほしい!」というのを日々、何気なく発信し続けるというのは、ものすごく大切なのだと思った。他でもない私自身が、それを証明している。美也・エミちゃん担当だけれども、育Pさん方の発信を受けて「あ、この衣装いいな。かわいいな。お迎えしたいな」となったのだ。
 日々の担当愛の発露は、あなたの周りの人たちに必ず影響を与えているし、紛れもなく担当アイドルの「プロデュース」になっている。逆に言えば、やはり日頃からのこうした積み重ねに勝るものはきっとないのだ。

 

 さて、ここまで「ふわもこをお迎えした経験から考える『プロデュース』の大事な一要素」を書いてきたが、これで終わってしまってはあまりにもつまらないだろう。ということで、私が思うふわもこの魅力についても少し触れておきたい。

 

 まず第一にベレー帽である。ご存知の方もいらっしゃるかもしれないが、私はベレー帽が大好きだ。女性は全員、常にベレー帽を被っていてほしいとさえ思っている。被るというか、ちょこんと乗っかっているという表現の方がしっくりくる。あれがたまらない。ふわもこも例外ではない。育さん(身長142cm、大変魅力的な女性)がリボンが付いた白いふわふわのベレー帽を「ちょこんと乗せている」(5凸を除く)。芸術だ。アクスタが出たら間違いなく買う。「雪景色……ふわもこ育さんだよ……」を絶対にやる。早くそれになりたい。
 次にそのふわふわモコモコ具合である。ミリシタのドレスアップモードで見ると、ふわふわでモコモコというのが非常によく分かる。ふわふわしたもの、モコモコしたものが嫌いな人類はいない。衣装コミュでも、育さんに勧められる形でプロデューサーが衣装に触れるのだが、そのふわふわモコモコは思わず唸るレベルのようだ。
 そして何より、これに尽きるだろう。ふわもこを着て、ステージで歌い踊る育さんがかわいい。グラビアスタジオでもドレスアップモードでもかわいい。何なら衣装説明画面だけでもかわいい(は?)。恒常カラーがピンクなのが良い。いちごパフェ・いちごミルクである。4凸は一転、ブラックだが、これもかわいい。チョコパフェ・チョコミルクである。5凸の色合いも非常に素敵だ。こちらも雰囲気を大きく変えて青系でまとめている。雪のお姫様である。そしてどのパターンでも、靴に付いているふわふわがまたかわいい。リボンもかわいい。つまり、そう、衣装がかわいすぎるのだ。かわいい衣装を、かわいい育さん(重複表現。なぜなら育さんだけでもかわいさが伝わるため)が着ることで、(かわいい)^2(かわいいの2乗)である。

 

 最後に、この合同誌企画の主催を務めたぱにろく氏、および関係者の皆様、そしてこの文章を読んでくださった方々への感謝を述べ、筆を置きたい。ありがとうございました!

 

 育さん、育Pさんに幸多からんことを。

あなたを推し始めて、10年

 2014年7月。久弥直樹脚本と水瀬いのり目当てで見た「天体のメソッド」で、夏川椎菜に「一聞きぼれ」した。透明で真っ直ぐな声と演技に惹かれた。

 

 トラハモ(TrySail結成前のもの)を聞き始めた。最初は恥ずかしながら、雨宮天との声の聞き分けができなかった(麻倉ももは一発で覚えた)。判別できるようになるまでに、3~4ヶ月はかかったと思う。それでも、一番好きなのは夏川椎菜の声だった。

 

 

 

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 よく聞かれることがある。「なんでナンス推しになったんですか」。

 

 これに私は、いつもこう返す。「特別じゃなかったからだよ」と。

 

 麻倉ももは、声を一発で覚えられた。他人に愛される才能を持っている人だった。だから、私にとって「特別」だった。

 

 雨宮天は、当時すでに第一線のレベルで活躍していた。歌も抜群にうまかった。だから、私にとって「特別」だった。

 

 けれど夏川椎菜は、この2人に挟まれ、埋もれていた。明確な自分の強みと、立ち位置を見つけられていないように思った。だから私にとって、彼女は「特別」ではなかった。私たち「普通の人」と何も変わらず、悩みながら一歩一歩進んでいく人に思えた。

 

 

 

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 17年7月の横アリでのライブ。私にとってのTrySail初現地。席の目の前を、彼女が乗ったトロッコが通り過ぎた。笑うと目がくしゃっとなる、あの笑顔に魅了された。

 

 18年のTrySailのライブツアーは、彼女にとっての一つ目の「転機」だった。TrySailの中で唯一武器を持てていなかった彼女が、考えに考えた末、「あおり」に活路を見出した。この時少し、けれど確実に、夏川椎菜覚醒の兆しを感じた。

 

 20年。感染症が世界を襲った。彼女は、自らのセルフプロデュース力を爆発させ、ファンとつながっていった。夏川椎菜の二つ目の「転機」だった。ゲーム実況、2時間枠のラジオ生放送のパーソナリティ、Youtubeチャンネルの積極的な更新などなど……彼女の言う「種まき」が、少しずつ芽吹く過程をリアルタイムで見ることができた。

 

 

 

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 私が一番最初に見たあなたは、とても弱々しかった。歌うことに後ろ向きで、自らを出すことに奥手だった。今の姿からは、想像できないくらいに。

 

 けれど今は、旗を持って先頭を走るあなたのスピードに振り落とされまいと、ヒヨコ群はつられてクリエイティブになっていき、その熱を加速させている。そして、これからもそれは変わらないと、信じさせてくれる力が今の夏川椎菜にはある。昔からそうだったのだろうけれど、今なら確かに思える。夏川椎菜は、強い。

 

 

 

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 10年間、夏川椎菜を推し続けてきました。私が見てきた彼女の軌跡と成長の過程は、私にとってかけがえのないものです。すべてが宝物です。だからこれからも、彼女が放つその光を見続けていこうと思います。

 

 

 

 夏川椎菜さん、28歳の誕生日おめでとうございます。いつも私に、希望と勇気と、前を向く力をくれてありがとう。

 

 これまでも、そしてこれからも……ずっとずっと、大好きです。

担当の「定義」〜アイドルを "選ぶ" という意識の話〜

 エミリーを新たに担当に迎えた際、私はこんなことを言った。

 

 担当の「条件」とは、言い換えれば担当の「定義」である。私はいちいちこんなことを考えながらプロデューサーをやっている。

 

 「その子が、人生を懸けて尽くしたいと思える存在かどうか」。自分で言っておいて思う。重い。重すぎる。

 

 ただ、要は「好き」と「担当アイドル」の境を明確にして、軽重をはっきりさせているのだ。私は、担当アイドルという存在をとても重いものと捉えている。

 

 AS、デレ、ミリオン、SideM、シャニマス、そして学マス。この中で私が知識として持ち合わせていないデレとMを除き、ここから思い切り持論を展開しようと思う。

 

 

 

 

 

 さて、ミリPに問いたい。あなたは、自身が担当アイドルを "選んでいる" という意識・認識をどれくらい強く持っているだろうか。

 

 ASは言わずもがな、一人の担当アイドルを決めて、期間中プロデュースを全うするシステムだ。その中で、どのレッスンをするか、どんな会話(選択肢)を選ぶか、どの曲でプロデュースするか、常に選択を迫られる。その先にあるのは、確約されたプロデュースの「成功」ではない。結果としてDランクなどで終わることもある(そういったコミュにも味わい深さがあるのだが)。

 

 長らくログインしていないとヤンデレメールが実機に飛んでくるといったこともあったらしく、リアルとの融合をアイドルマスターはこの頃から目論んでいたことが窺えよう。

 

 シャニも似たシステムだ(中身は全然違うが)。まず、一人を選ぶ。そして、その子でWING優勝を目指す。途中に挟まれるコミュは、その子と1対1のもの以外は全て飛ばせばいい(暴論)。

 

 トゥルーエンドの難易度はかなり高い(当社比)。目標に届かずトゥルーを見られないことはよくあるし、なんなら流行が噛み合わず準決勝で負けることもしょっちゅうだ。その時の心の痛みは、プロデュースをしているという実感を与えてくれるものになっている。

 

 学マスはどうだろう。事前情報を見る限り、基本は1対1。そして周回を前提にした作りになっているよう。まず最初にどの子をプロデュースするかを私たちが決める。そこから物語が始まる。システムとしてここは信じてよさそうだ。

 

 

 

 さて、じゃあミリオンはと言えば。私がミリシタからのプロデューサーのためそれに限らせてもらうが、ここの要素が極端に薄いように思う。

 

 ゲームの側から "選ぶこと" を強要される場面がほとんどない。周年イベントくらいではないだろうか(細かいところで言えば、各種行事においてお気に入りアイドルに設定した子が出迎えてくれたり、誕生日プレゼントをくれたりはするが……また、ライブのユニット設定もプロデュースとは少し性格が異なるものと思っている)。

 

 「"選んでいる" 強い認識を持っているかどうか」を私は問うたが、別にこの点はさして重要ではない。担当という言葉をどう捉えていようが、それは各プロデューサーのあり方である。誰になんと言われようと、「私の担当アイドル(たち)はこの子です!」と胸を張ればいいのだ。

 

 改めて。ミリP諸氏には一度、自身の「担当アイドルの定義」を本気で考えてみてほしい。上述したように、"選ぶ" というフェーズが「抜け落ちている」ミリオンにおいて、その子を担当に選んだ理由というのは、場合によっては強烈な光・個性を放つように思うから。

 

 あるいは、そんな「選ぶことを強要されない緩さ」があったから、このコンテンツは10周年を迎えることができたのかもしれない。

 

 

 

 

 

 誰かが言った。「プロデューサーとして、この子が普通の学生として過ごせたはずの時間を奪っている」と。

 

 誰かが言った。「属性だけ見たら他の子でもいいんですよ。けど、あえてこの子を選んでいるんです」と。

 

 こういった考え方が私は大好きだし、また尊敬に値すると思っている。ふんわりとではない。明確に選別をして、線引きをしている。「選んでいる」という意識・認識はやはり大事だと私は思う。

 

 だからこれからも私は、それを大切にしながらプロデュースを続けていきたい。

10thツアーは、私の願いを全て叶えてくれた

 

願うから叶う。

 

 

叶うから願う。

 

 

これは、ささやかだけど

確かに望んだ私の願いを全て叶えてくれた

私のミリオン10thツアーのお話。

 

 

 

 

 

 ずっと君だけの欠片に支えられて生きてきた。君が紡ぐ言葉に救われてきた。現地で聞きたいと願い続けた。

 

 Act-1でやった時は奇跡だと思った。震える足と止まらない涙が、現実だと教えてくれた。

 

 

 担当がセンターに立って、歌い、踊る姿を見たいと思い続けた。

 

 Act-1の合言葉はスタートアップ!がその景色を見せてくれた。ライブであんなに泣いたのは初めてだった。

 

 

 SUNRICH COLORFULのDay1で披露されたWe Have A Dream。素敵な曲だと思った。現地で聞きたかったけれど、その機会はもうないと思っていた。

 

 ミリアニとAct-3がそれを叶えてくれた。

 

 

 アニマスで一番好きな曲はCHANGE!!!!だった。望みが薄くても、聞きたいと思っていた。

 

 Act-3でやってくれた。

 

 

 MOIW2023のDay2で披露されたM@STERPIECE。「この曲を担当が歌ってくれたらどれだけ嬉しいだろう」と思った。

 

 Act-3でイントロが聞こえてきた瞬間、誰よりも声を出して叫んだ。

 

 

 全員が揃ったFleurangesの旅立ちのコンパスを聞きたいとずっと願っていた。いつか8thの忘れ物を回収すると誓った。

 

 夢の現在地がAct-4にあった。

 

 

 周年曲で一番好きなのはHarmony 4 Youだった。個人にスポットを当てたこの曲が大好きだった。

 

 一世一代のAct-4の舞台でやってくれた。

 

 

 誰にも譲れない初恋バタフライへの気持ちがあった。6年間想い続けて、願い続けて、焦がれ続けた。

 

 Act-4のあの時、あの瞬間、会場で一番幸せだった。

 

 

 

 

 

 きっと誰しも「この曲への『好き』なら負けない」というものがある。曲一曲で人生が劇的に変わる経験なんて、そうない。そんな存在に出会えた人生は、とても幸せだと私は思う。

 

 

 

 

 

 願えば叶う。

だから私はこれからも願い続ける。

 

 

いつかどこかで、

誰かが心から想った曲が披露されて

 

 

その誰かがその瞬間、

「世界で一番幸せだ」と思えることを。

 

 

バトンを繋いで

 

 「え!? お前3ヶ月前のイベントのブログ書くの今!?」と思ったそこのあなたは正しい。現に私もそう思っている。

 

 そもそもあまり書く気はなかった。では、なぜ筆を執ったか。一つは、このタイミングでミリシタでのアニメイベントが終わりを迎えるから。もう一つは、嫌いなことを貫いて結果を出した自分の「気持ち」や、周囲の支えというものを残しておくのは有益だと感じたから。

 

 いちいち細かく「この日は何時間走った」とか「何時間寝た」なんてものを書くつもりはない。メモしていないし、あまり思い出したくない。どうしても聞きたければDMでもください(雑)。

 

 ということで、バトンタッチのイベランの話。

 

 

1. リベンジ

 きっとそれは、この先二度と起こり得ないであろう「奇跡」だった。9月のRat A Tat!!!イベント。なんと美也とエミちゃんが同じユニットにいたのだ(付け加えておくが、当時の私はエミちゃん担当ではなかった)。

 

 ただこの時、絶望的なまでに仕事が忙しいタイミングだった。悔いしか残せなかったイベントで、私は一つの誓いを立てた。美也がいるユニットのアニメイベントは、何としても過去イチ頑張ると。担当プロデューサーとして、絶対に結果を残すと。

 

 そして、これは劇場先行を見終わってからの気持ち。バトンタッチという「今一番、美也に来てほしかったメッセージ性の曲」をくれたミリアニに、恩返しをしたいと思った。

 

 そんな「リベンジ」を懸け、私は闘争に身を投じたのだ。

 

2. 支えがあったから

 傭兵先としてお邪魔したラウンジ様。4位おめでとうございました。ランキング3位争いをしていたことが、最後までモチベーションになりました。メンバーの皆様。共に駆け抜けられたことを光栄に思います。ありがとうございました。

 

 時に励まし合いながら、時にふざけ合いながら、一緒にTPRを目指して走ったフォロワーの皆様。通話で叱咤激励してくれた皆様。ハッシュタグで応援してくださった皆様。表立ってではなくても、お言葉をくださったり心の中で応援してくださったりした皆様。あなたたちがいなかったら、絶対にこの結果には辿り着けませんでした。期間中、何度も折れそうになった心を支えてくれたのは、あなたたちです。その存在に、言葉に、何度も何度も救われました。この場を借りて、心からの感謝をお伝えします。ありがとうございました。

 

 そして、本当にボランティアで、ポイントや時速管理、適切なタイミングで常に的確な助言をしてくださった方がいました。多分、その裏にもまた何人も見てくださっていた方々がいたのだと思うのですけど……TPRを取れたのは、あなたのおかげです。

 

 バトンを繋いでいくかのように、期間中たくさんの「支え」がありました。それだけは、思い出すといつも心が温かくなります。得難い経験でした。

 

3. TPRランは嫌いだけれど

 私は、TPRランが嫌いだ。自らが自由にできる時間や睡眠を犠牲にして、身を削る行為。そこまで積極的に、前向きにやろうなんてとてもじゃないけれど私には思えない。死ぬほど辛かったし、眠かったし、しんどかったし、二度とやるつもりなんてない。

 

 じゃあ、なんで走ったんだろうと振り返った時に、「そんな犠牲を払ってでも、この曲で走って名を刻むことに価値がある」と、私は思ったのだ。自分の中の「担当プロデューサーとしての責務」に照らし合わせた時、そうするべきだと感じた。

 

 まあ、一言で言えば「走りたかったから走った」。嫌いなことに向き合って、貫いたのだから、そこには信じるに値する「好き」があると私自身思うし、他の方にもどうか私のことをそう思っていてほしい。

 

 

 

 バトンタッチは良い曲だ。私たちから見れば、ミリアニのメッセージ性を代表するような曲で。あの世界に生きるファンから見れば、きっと前を向く勇気をもらえる曲で。「頑張れ!」は、無責任でも単なる励ましでもない。あなたに贈る精一杯の、心からのエールなんだ。

 

 そんな曲を担当アイドルが歌っていて、感極まらないわけはない。ずっと言い続けてきた。「美也にエール曲が欲しい」と。プロデューサーとして、美也の次の飛躍となる一手成り得るメッセージ性は、これだと思っていた。バトンタッチはその夢を叶えてくれた。だからそれに対して、私の目一杯で返そうと思った。

youtu.be

 

 改めて思う。この曲で取った順位は、私にとってどんなものよりも誇らしく、かけがえのないものだと。私一人では決して届かなかったこの場所までの道程は、私のプロデューサー人生の一つの「集大成」だった。

 

その日は月曜が近かった


 3月31日。その日は日曜だった。そして、月曜が近かった。

 

 リポストでたまたま流れてきた一本の動画。RPといいねがやたら多かったので、なんとなく再生してみた。

 

 瞬間、身体に電撃走る───

 

 チョコデート・サンデー。この曲の名称である。シャニマスのソロ曲だ。待てよ、もしかしたら……

 

 端末を手繰り寄せ、階層を潜ってみる。見つけた。「あおぞらサイダー」目当てだったが、ついでに全部のCDをレンタルして、音源を入手しておいて良かった。

 

 実は私は、だいぶ前にシャニマスをプレイしたことがある。その時は冬優子がお気に入りだったが、こちらの意思に関係なく唐突に挟み込まれるコミュ、ユニット推し、WINGの難易度の高さに挫折した。「私には合わない」と。

 

 まさかまた、シャニマスに興味を持つタイミングが来るとは思ってもいなかった。べつに特別な出来事がなくても、人間、事故る時は急に事故るのだ(ゆえに、自らのプロデュースを振り返ったときに、何もなくとも発信し "続ける" ことが重要なのだと思い知った)。

 

 そしてこの日はどうやら、7月のライブのアソビストア先行申し込み締め日だったらしい。柄にもなく「運命?」などと思ってしまった(ご縁に恵まれ連番に入れていただいた。そして無事に当選)。

 

 不手際(弾みでアンインストールしてしまい、やっとの思いで「運命の出会い」を果たした「砂糖づけ・ビターエンド」とお別れするなど)がありながらも、私は今も楽しく、マイペースにシャニマスをやっている。ミリオンで繋がった人たちからのアドバイスを基にWING優勝(トゥルーの難易度は相変わらず高いが、前よりもだいぶ緩和されている気もする)を目指したり、智代子のことを考えたり、智代子のことを考えたり、智代子のことを考えたり。

 

 

 

 急だがここで、ミリオンライブの話をしようと思う。目一杯の力を出して駆け抜けた10thライブツアー。断言しよう。間違いなく楽しかった。プロデューサーとしてできることを全てやれたという自負もある。

 

 さて、コンテンツと長く付き合いたいのなら、いくつか「コツ」がある。そのうちの一つ。

 

 

1人でもいいから、そのコンテンツについてフランクに、

時に真剣に語り合える "同志" を持つこと

 

 

 個人的な意見であることを明記しておく。まあ、自然とそういう繋がりができているパターンの方が多いだろうと思うので、殊に意識して動く必要もない気がする。

 

 けれど、私がフラスタの主催をやったのは、「意識的に輪を広げる」ことも狙いにあった。縁は人を助けてくれる。垂らした縁の糸を同じくらいの力で引っ張り返してくれる人との付き合いは、大切にした方がいい。

 

 輪を広げるとは見聞を広げることだ。10thライブツアーを経て、「このままではダメだ」と思った。視野の狭さを痛感したのだ。そんな気持ちで「はんげつ」に行った面もあったし、シャニの連番にも入れてもらった(実は7月のSideMにも行く)。

 

 結果、またミリオン1本に絞ることになっても、「悪くなかった "寄り道" だったな」と思えるようにしたい。だから、私なりの全力でこれからも楽しんでいこうと思う。

 

 

 

 目下は……智代子のことをどんどん知っていきたいな。砂糖づけ・ビターエンドのトゥルーだって見損ねているし、他のコミュも見られていない。まだ曲だってほとんど聞けていない。

 

 しばらくは、頭の中を「どぅいどぅいどぅ〜」が反響する日々が続きそうだ。

どぅいどぅいどぅ~

 

はんげつのあの日、前橋で見た「アイマスがやりたいこと」

 

 いつもお世話になってます。れぽてんです。

 

 今回の記事では、3月17日に参加してきた「菊地真萩原雪歩 twin live "はんげつであえたら" 〜純藍〜」のレポートおよび私が感じたことをまとめようかなと思います。お付き合いいただけますと幸いです。

 

 

 

1. 一般取れね? そして私はノリで前橋行きを決めた

 2月18日12時半ごろ。某ディスコードチャンネルで一つの情報がもたらされました。

 

 「はんげつの一般始まってます。普通に取れそう」

 

 正直驚きでした。速攻で捌けるのかと思っていたら、開始30分でまだチケットが余っているのかと。

 

 xRライブというものがどういった類の技術なのかは気になっていたし、AS担当の先輩P諸氏から常々ヤバいヤバいと聞いていたMRライブ(参考:

天海春香が目の前にいる! MRで展開する新時代のライブパフォーマンス、『アイマス』初のMRライブ公演をリポート - ファミ通.com

なるものをこの目で見るまたとない機会。であれば、1公演くらいなら行ってもいいのではと、完全にノリで参戦を決めました。

 

 ここで私のP歴の概略を。メインで追っているのはミリオンライブで、美也とエミリー担当です。AS組に関しては春香さんがめちゃくちゃ好きということで、担当Pさん方との繋がりはそれなりにありつつ、私自身もできる範囲でCDを掻き集めたりなどしたので、音源は手元にある状態でした。「全然知らない曲ばかりじゃないだろう」という安心感が、参加のハードルを下げてくれたのかもしれません。なおチケ代は高い。

 

 そんなわけで、もちろん担当はいない、私にとっては2度目となる純粋なAS組のライブ現地と相成りました。

 

⇩1回目⇩

wafumiru.hatenablog.jp

 

2. 「馴染んでいた」という不思議な感覚

 迎えた当日。ライブ自体は、私がチケットを取った公演より前に二つ行われていたので、ある程度の情報は耳に入っていました。セトリも公式が(まさか)投稿していたので目には入っていたのですが、どうも様子がおかしい。

 

 「これ、令和のライブか? 2010年代初頭じゃなくて?」

 

 やらんだろ。令和に「First Stage」やら「チェリー」やらは。「アマテラス」が最新の曲は本当に何。なんとなく聞こえてくる評判を総括すると、このセトリは「AS担当さん方が求めていた理想に近いもの」のようでした。期待値上がりまくりです。

 

 前橋駅に到着して改札を出ると、その視線の先に真と雪歩の等身大パネルがありました。そして「ようこそ! 前橋へ」の文字とポスターが目に飛び込んできます。

 

 会場までの道のりには、あちこちにライブのポスターがあって、ものすごく街に「馴染んでいる」感じがしました。決して浮いた感じはなく、「真と雪歩という765プロのアイドルが前橋でライブをやるから、お迎えしよう!」という雰囲気です。自然な形で、街全体で歓迎してくれているような空気があって、少し不思議な感覚でした。

 

 開場まで1時間と、そこまで時間は多くありませんでしたが、前橋文学館を覗きに行きました。昼の公演(悲藍)が終わったばかりだったので、展示には列ができるほどでした。すごく良かったなと思ったのが、言い方が難しいのですが、雪歩を私たちと変わらないように扱っていた点です。浅倉杏美さんの(サインはありましたが)名前はどこにもなかったですし、職員さんも「雪歩さんの展示はこちらです!」という案内をしていました。「〜役の○○」ではなく、萩原雪歩がコラボしていたのが嬉しかったです。

 

3. 真と雪歩がそこにいた

 会場まで移動して、知人と「やっほー」などと挨拶しつつ(Act-4ぶりって久しぶりか?)、会場に入りました。今回は楽屋花が見られる! ということで、撮ってきました!


 その後、一番上まで移動して(一般チケだからね!)座席で開演を待ちました。「何が見られるんだろう」というので、Act-4の時とは違う意味で少し緊張していました。開演前のナレーションが真と雪歩で、「実在性!」って感じですごくテンション上がりました。

 

 開演して、聞こえてきたのは「First Stage」。ステージには真と雪歩がいました。なんと言うか、これ以外の表現ができません。これで過不足なく、十分な言い方だと思います。

 

 アンコールの「まっすぐ」。ようやく現地で聞けました。ミリオン6thプリンセス公演の忘れ物です。ちなみにあと聞きたいのは「DREAM」と「またね」です。

 

 終演後に「お見送り会」もあったのですが、真と雪歩が一人ひとりに反応を送っていて、この技術が「握手会」とかに生かされたらどうなるんだろうと夢が膨らみました。美也ちゃん神対応

 

 

4. アイマスがやりたいこと

①xRライブの今後

 このクオリティーで他の子でも見たいですね! ASの他の子はもちろん、他ブランドにも横展開してほしいです。ライブという形以外にも、ファンクラブイベント的なアットホームなもの、握手会などなど…

 

 ミリオンライブでやるならどうなるんでしょう。3人1組で13回でツアーとか……想像するのはいつも自由なので、これからを楽しみに待ちたいです。個人的には、Cleaskyでこれが来たら命日ですね。シャルシャロも文脈やばそう。

 

②地方の活性化

 私は今回、初めて前橋という地を踏みました。モチベーションの関係であまり周りませんでしたが、全域でコラボが展開されていたのは知っていますし、それはものすごく良いことだったと思います。

 

 ライブがあることで、その地に行き、楽しむ。端的に言えばお金を落とす。コラボカードなんてもらえるものならもう、むしろ喜んで差し出す。ミリオン10thAct-2の名鉄観光はまだ記憶に新しいですね。

 

 そもそもライブじゃなくてもいい。豊洲防災(

『ミリオンライブ!』×「豊洲防災Festiv@l 2024」コラボ公式レポ | アニメイトタイムズ

がそれです。

 

 アイドルマスターは、「3.0 VISION」としてIPを軸とした展開を図っていくとしています。xRライブも企業コラボもその一環です。事業戦略として掲げている以上、こういった取り組みはこれからも続いていくものと思いますし、その動きは加速していくのでしょう。

www.bandainamcoent.co.jp

 

 

 

 今回のtwin liveは、ある意味で実験的な側面も大きかったのではないでしょうか。どれだけの人が集まるのか。地方とのコラボで何が生み出せるのか。どれほどの反響があるのか。結果をどう見ているかはバンナムのみぞ知るといった感じですが、私たちができることは「全力で楽しむ」ことだけです。

 

 私が言いたいのはただ一つ。絶対に春香さんと美也、エミちゃんでも同じことをやれ。終わります。