宮尾美也担当プロデューサーであれば、郁田はるきは絶対に刺さる──はるきのコミュを一通り読んで、そう思った。
別に、美也とはるきの性格や言動が似ている、と感じたわけではなかった。「じゃあ、なんでそう思ったんだろう」。いろいろと考えを巡らせた。
その中で、「現行ノスタルジー」と「桜花拾」に「記憶」と「永遠」という共通項を見出して、それについて書こうともした。でも、うまくまとめられなかった。自分の感じたことの出力としてはどこかずれてしまった。だから、現段階で無理に言語化することを諦めた。
けれど不思議なことに、そう決めたら一つ、頭に浮かんできたものがあった。今回はそれについて書き残しておきたい。
美也とはるきについては、「プロデューサーとの歩み方」が似ている、と思うのだ。
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美也もはるきも、アイドルが昔からの憧れだったわけではない。彼女たちにとってアイドルは、偶然が運んできたもので、夢をかなえるための手段にすぎない(というのは少し言い過ぎかもしれないが)。
今はアイドルとして活動してくれているが、その夢をかなえられる他の手段があるのなら、あるいは美也/はるきが望むのなら、形はアイドルでなくたっていい、と私は思っている。



でも、だからこそプロデューサーが必要なのである。アイドルのプロデューサーではなく、美也/はるきに惹かれた存在としての、美也/はるきだけのプロデューサーが必要なのだ。プロデューサーと担当アイドルとは、一蓮托生である。その性質が特に強いのが、美也とはるきなのではないかと思う。
美也にとっては「遠い目標でも、近づいていると信じさせてくれる人」(「ふわりずむ」マスターレッスンランク4専用ボイス)であり、はるきにとっては「走った先に何もなくても、ふたりで笑ってくれる人」(「連綿と、桜」)である。


こうした「一蓮托生性」が垣間見られるコミュが、それぞれでもう一つある。
まず、「初恋バタフライ」衣装エピソード。
美也は、蝶は蛹から羽化しても、そこで終わることなく空に羽ばたいていくものだとした上で、「私も負けずに上を目指す」という決意を示してくれる。そして、「ずっと飛んでいると、ちょうちょも疲れてしまうと思うので……たまに、止まり木になってください~」とプロデューサーに要求(「わがままを言う」という表現でも差し支えないだろう)する。


はるきの方は「song for you」を出したい。
このカードは少し特殊で「パラレルコレクション」といい、「アイドルのifの未来が垣間見える」ものだ。この世界線では、どうやらはるきはアイドルを辞めてアーティストとして活動を続けているようだった。その中で彼女は「自分の制御できないものがどんどん広がっていく」ことを感じ、「一度、距離を置いてみたいと」と、休みを考えていることをプロデューサーに明かす。
そして、終盤、半年間の世界一周旅行に行くことを決めた彼女との空港でのシーン。彼女はプロデューサーに、「どこに行っても、わたしの帰るところはいつだってここです」と告げてくれる(この点は「桜花拾」が前提の話運びなのだが……そもそも「song for you」というカード自体が過去のコミュとのリンクがありすぎて、とてもではないがここでは説明し切れない。ぜひはるきを追ってみてほしい。はるきのコミュを一通り読んだ上での「song for you」はめちゃくちゃ刺さる)。


「止まり木」と「帰るところはいつだってここ」。言葉は違うけれど、示しているものはとてもよく似ている。信用、そして信頼。美也にとっても、はるきにとっても、プロデューサーという存在はなくてはならないのだ。



プロデューサーとして美也にできること、しなければならないこと、在らなければならない姿。
プロデューサーとしてはるきにできること、しなければならないこと、在らなければならない姿。
きっと、両者の像はとても近いのだと思う。だから私は「宮尾美也担当プロデューサーであれば、郁田はるきは絶対に刺さる」と思ったのかもしれない。
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私はこれからも、担当アイドル/惹かれたアイドルと向き合って、理解しようとする営みを続けていきたい。
その先に、私にしかできない唯一無二のプロデュースがあると信じている。



























































































































