れぽてんの雑感

夏川椎菜さんと上田麗奈さんと小原好美さんのオタクで美也・エミリーPです

運命の出会いを信じてる?

 

運命の出会いが「あるか」と聞かれたら、

私は「ない」と答えるでしょう。

 

 

けれど、運命の出会いを「信じてる?」と聞かれたら、

迷いなくこう答えます。

 

 

「信じてる」と。

 

 

 

 

 

 

 

 はじめましての方ははじめまして。美也・エミちゃん(エミリー)担当プロデューサーを名乗っています、れぽてんと申します。

 

 ミリオン10thAct-4、お疲れ様でした! 私は幸運にも、2日間とも現地で「伝説」を目撃することができ、10年経ってもなお輝きの衰えない、むしろ増している彼女たちを現在進行形で追える喜びを噛み締められました。

 

 頑張ったお花企画のことはこちらに書いたので、読んでいただけると嬉しいです。

 

 また、個別具体の曲の言及に関しては、別記事でまとめようと思っています。じゃあここで何を書くのかと言えば、私が10thツアー中に願い続けた……いえ、美也の担当プロデューサーになってから恋焦がれ続けた "あの曲" についてのお話です。

 

 自分語りです。ごゆるりとお付き合いいただけますと幸いです。

 

 

 

 

1.棘

 私がなぜ美也を担当アイドルに選んだか。さまざま理由はあります。けれど、一番根っこのきっかけを振り返るとやっぱりこれなんだろうなと思いました。 

 

 本当にたまたまだったんです。当時はミリシタを始めたばかりで、なんならこのタイミングが私とミリオンライブのファーストコンタクトで。「とりあえず、まず曲からかな」と思い、某動画サイトによく上がっている某メドレー動画を適当に聞いていたんです。

 

 その瞬間、体に電流が走りました(グッドサインまじで良い曲なので皆さんもっと聞きましょう)。

 

 閑話休題

 

 この時ばかりは比喩でなく、頭のてっぺんからつま先までビリッとしたものが駆け巡ったのを感じました。布団に横になりながら適当に聞き流していて散漫だった意識は、一点に集中していました。

 

「今の曲、なんだ」

 

 分からなくなってしまう前に、急いでシークバーを戻して、画面に目を向けて、見えた文字。

 

初恋バタフライ宮尾美也

 

 アイマスに「担当アイドル制」があることは知っていました。けれど、当時はいまいち刺さる子もおらず、自らが誰か一人の子を「担当アイドル」に選んでいる姿も想像できませんでした。

 

 今振り返れば、それがひっくり返った瞬間は「この時」だったんだと思います。ここから美也の担当プロデューサーを名乗るまでに約1年の時を費やす(だいたいの理由:

https://x.com/wafumiru/status/1734570898030723507?s=46&t=TowtkhENM4LHEs5Nj6uYfQ

)のですが、その期間中もずっと、私の心の中に初恋バタフライはあり続けていました。刺さって抜けない、棘のような存在。私にとっての原点。それが初恋バタフライです。

 

 

 

2.夢

6thライブツアーAngel公演。記憶に新しい方も多5年前!??!!?!!??!!??!!???!???!!?????!?

 

 そこで披露された美也のソロ曲は、初恋バタフライでした。美也Pなりたての当時。ミリオンの動きもそこまで深くフォローしておらず、私生活も忙しかったため、遠征してライブに参加するという選択は私にはできませんでした。

 

 その後、円盤を買って繰り返し繰り返し見ました。映像の中の宮尾美也桐谷蝶々さんは、美しくて。今でもまだ、どういう言葉でこの感情を表現すればいいのか、分かりません。

 

 今思えば、このライブに参加できていなくて「よかったな」と感じます。歴が浅すぎて、私はきっと「メッセージ」を何も受け取れなかったでしょう。逆に言えば、今の状態が5年前だったら、どんな手段を使ってでも私は現地に行ったと思います。

 

「いつかこの曲を現地で見届ける」

 

 それが、私のささやかながら大切な「夢」になりました。

 

 

 

 6thSSADay2でミリオン初現地を踏んでから3年半。再び巡ってきた現地のチャンスは、9th武道館Day1でした。

 

 確定ではあったのですが、美也の披露曲はWalking on the Square。や、この曲めちゃくちゃ良いんですよ……という話は本筋から離れるので置いておきます(サビの「広場を渡り、次の角曲がったら出会うかも」のところのダンスほんとに好き)。

 

 そこで発表された10thライブツアー。私の中に、一つの期待が生まれます。

 

「どこかで初恋バタフライをやるんじゃないか」

 

 この時少しだけ、でも確実に、夢が叶う予感がしました。

 

 

 

 9th、Act-1、Act-2で披露したソロ曲は、順にWalking on the Square、ハッピ〜 エフェクト!、ふわりずむ。"あの曲" を除いた美也のソロ曲全てを披露してくれていました。

 

「ここしかない」

 

 逆算して、Act-4で「ソロ曲をやる」という予感はありました。Day1。自分でもうまく説明できないような、期待・不安・緊張・祈り……それらがない混ぜになって、表現を選ばず言わせてもらうなら「吐きそうな」気持ちで臨みました。

 

 ソロ曲がメドレー形式と分かり、初恋バタフライに怯え続ける4時間。「ここか」「来ないのか」───待ち続けて、結局この日に美也のソロでの出番はありませんでした。

 

 

 

 終了後、参加したラウンジ打ち上げの場で、私が一番信頼している美也P(のうちのお一方)が言いました。

 

「教えてlast note…からの初恋バタフライ、絶対に来るって」

 

 枯れた声で即答しました。

 

「6thAngel!!!!!!!!!!」

 

 

 

 Day2。吐きそうです。ぐるぐるです。

 

 けれど、私一人だけが情緒を乱していても意味がないと思いました。同担だけじゃない。一人でも多くの方に「この曲をこのタイミングで披露する意味」を知ってほしくて。 

 

 どれだけこの事実を知っていただけた方がいらっしゃったかは、フォローできていません。けれど数字から見て、価値はあったと思っています。これが、私があの瞬間、美也のステージを輝かせるためにできる最大限でした。

 

 ライブが始まって、半分程度が過ぎた頃だったでしょうか。そして来た、あの曲。

 

優しい香り 残るステージ

 

 ただの予想・予感・期待でしかなかったものがこの時、確信に変わりました。体の震えは止まらず、心臓は早鐘を打ち───

 

 ───そして、私のプロデューサー人生の中で、最大の幸福と一生ものの後悔を味わった3分間が始まりました。

 

 

 

3.涙

 イントロ。周りの人には本当に申し訳なかったけれど、心からの叫びが出た。知ったこっちゃないとは思うけれど、こっちは6年と少し、願い続けたんだ。それが今、叶ってるんだ。許してほしい。

 

 震える手と体を必死に押さえつけて、なんとかステージを真っ直ぐ見て、ペンライトを振り続けた。振り続けたかった。けれど。

 

 どこの場面だったかは忘れてしまった。モニターを見て、表情を確認した。切なげかな、儚げかな、なんて思っていたのだけれど、映っていたのは、笑顔の蝶々さんで。

 

「あぁ。君はこの曲を、この特別な場で、笑顔で歌うんだな」

 

 そう思ったら、涙が止まらなくなった。

 

 つつがなく、ではなかったけれど(後述)、ステージは終わって。その瞬間、崩れ落ちた。立とうとしても、力が入らなくて……7, 8分、その場でうずくまっていた(後から聞いたら、スタッフさんからガチ心配をされていたらしく、「爆笑した」(連番の美也P)とのこと)。

 

 

 

 曲後のMC。蝶々さんが明かしてくれたのは「悔しさ」でした。それも涙を流すくらいの。

 

 そしてこれこそが、私が生涯忘れることはないだろう、美也の担当としての一生の不覚です。

 

 この披露の瞬間を指折り数えて待っていたのは、あのステージで会える日を誰よりも願っていたのは、他でもない、蝶々さんのはずだったんです。そんなことにさえ思いが及びませんでした。他の人からの指摘がなかったら気付けませんでした。覚悟と想いの重さを、私は受け取れきれなかったんです。

 

 プロデューサーを辞めようかと、本気で思いました。自分のことしか考えていなくて、アイドルに寄り添えないプロデューサーなんて、いらないと思いました。

 

 いろいろ考えました。一度結論を出して、それでいいのかもう一回悩んで……繰り返し繰り返し、自問自答しました。

 

 

 

 最終的に私が出した結論は、ある意味で「保留」でした。見守り続けて、研鑽を続けることで、「待とう」と思いました。次に披露があるその日までに、私はもっと初恋バタフライのことを好きになっておこうと思います。先のことは、その瞬間を迎えてから考えることにします。

 

 やっぱり美也が好きだから、わがままなのは承知で、プロデュースは続けたかったんです。隣に居させてほしかったんです。

 

 きっともっと、素敵なプロデュースを届けられるように……悩んで悩んで悩んで、頑張ります。

 

 

 

 

 

運命の出会いが「あるか」と聞かれたら

私は「ない」と答えるだろう

 

 

けれど、あの日、あの時

初恋バタフライと出会ったあの瞬間が

「運命」じゃないとするのなら

 

何を「運命」と呼ぶのだろう

 

 

だから私は、運命の出会いを「信じてる?」と聞かれたら

迷いなくこう答える

 

 

「信じてる」と